アルカンターラがイタリア大使館でワイズ2014/2015秋冬コレクションファッションショーを開催




「今回のワイズ(Y's)とのコラボレーションは日本市場への入り口です。日本の消費者はファッションに対する知識があり目も肥えています。しかも、購買力があり、イタリア製品のことを高く評価しています。可能性は大きいと思っています」と語るのはイタリアの素材メーカー、アルカンターラ(Alcantara)社のアンドレア・ボラーニョ会長兼CEO。アルカンターラはイタリア大使館大使公邸で
ワイズ2014/2015秋冬コレクションのファッションショーを開催しました。

今回のショーはアルカンターラ社の製品や技術を紹介するイベント「イタリアのアート(ハート)と日本のテクノロジーの融合」の中で行われたものです。


ミリタリージャケット、ダッフルコート、ナポレオンシャツとジャガードやチュール、エンブロイダリーを使ったスカート、パンツの組み合わせなど、「エレガント・ミリタリー」をテーマに、18世紀末から19世紀初頭のフランス、ナポレオン時代の軍服とその時代のファッションからインスピレーションを受けたワイズ2014/2015秋冬コレクション。アルカンターラ社の高級素材「アルカンターラ」を使用したデザインでは、布帛ではジャガードで表現した花を特殊プリントで描いたコートやラミネート加工を施したコートやバッグなどが登場しました。また、耐久性の高さを活かし、アルカンターラ素材のテープで作られたニットなども発表されました。


ニナ・リッチ(NINA RICCI)に糸を提供した事で知られる佐藤繊維をはじめ、パリコレクションでラグジュアリーブランドや人気ブランドが日本の産地の素材を使うことはもはや珍しいことではありません。しかし、今回のコラボレーションは海外の素材メーカーが日本のデザイナーブランドに素材を提供するという流れです。


ボラーニョ会長兼CEOはリリースの中で「ファッション分野は総売上高の約10パーセントを占めている」とした上で「東京は世界のファッションに欠かすことの出来ない都市。今後も東京から発信を続けていくことで、ファッション業界でのブランドの認知度を高め、著名なデザイナーやブランドとのコラボレーションを続けていきたい」としています。

レセプションパーティではパリコレクションに出ているブランドの関係者も見かけました。ワイズとのコラボレーションの今後についてはまだ決まっていないようですし、今回はコレクションブランドであるヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)ではなくワイズとのコラボレーションでしたが、次はどのブランドとコラボレーションをするのかということや世界に素材を発信する日本でイタリアの素材がどう受け入れられ、どう広がっていくのかなども注目されそうです。


注意。写真はワイズ2014/2015秋冬コレクションのショーのもので、コラボレーション以外のデザインも含まれています。

































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