先週の読書 | FaFooの現実逃避日記

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読める時間が限られていたのですが、2冊読み終えました。

斜陽に立つ/古川 薫
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途中なんどか毎日新聞で連載も読んでいたのですが、ふと気づくと本になっていたので早速手に取りました。
古川氏がこの本の中でとても意識されていた、司馬遼太郎の「殉死」を以前読みました。
たしかに、乃木大将は「愚将」として書かれていたように思え、そのように私の中でも印象付けられました。
その汚名をはらしたい、という古川氏の想いがあり、この作品を書かれたそうです。
この作品で汚名をはらすことができたのか、それははっきり分かりません。ただ読んでいて、乃木大将が
軍人というよりは、非常に人間味のある一人の血の通った人間であることをとても感じられました。
そして、常に激変する時代を、そして派閥争いに巻き込まれた被害者なのかと思いました。
個人の選択の自由もなく、常に流れに流されてしまい、そこで自分を発揮できなかったことの不幸
であったのか。一緒に書かれている同郷の児玉源太郎と比較すると、そう思えてなりません。
殉死を読んだ時も不思議だったのですが、乃木さん(大将と呼ぶより、乃木さんという方がしっくりきます、、)
と明治帝を結びつけたものは、一体なんだったのでしょう?

盗聴二・二六事件/中田 整一
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よく「変わっているね」と言われますが、幕末~昭和の歴史に非常に興味があります。

というと、勘違いする方もいらっしゃるようですが、、、

たまたま二二六事件にふと好奇心を持ち、Youtubeで1979年にNHKで放送された

『戒厳指令「交信」ヲ傍受セヨ 二・二六事件秘録』を見たのがきっかけでした。

歴史の授業で触りだけ聞かされる「二・二六事件」ですが、これが大きく後の日本を変える

ターニングポイントになっていた、ということは知りませんでした。

1979年に、NHKで発見された20枚にのぼるレコード。それにこの二・二六事件前後に関係者の

電話でのやり取りが盗聴された上に録音されていた、というところから事件の背景、そして事件の

真の首謀者は一体誰だったのか、というところまで、その当時生きていた関係者に取材をしたり、

開示された関連資料をもとに書かれた本です。

軍が政治や財閥を排除してしまうことになってしまった、そしてそこで「利用された」青年将校

たち。二・二六事件に関する本はたくさん出ているようですが、これは非常に分かりやすく

事実残った証人や資料を基に偏見少なくまとめられているのではないかと思いました。



「斜陽に立つ」でもそうですが、いつの時代にも、派閥争いは続き、激動の時代ゆえに犠牲が

大きくなるのだ、と感じられました。


司馬遼太郎が長州を嫌いだという理由を古川氏に、「(長州出身の)山県有朋が陸軍を作り、

陸軍に入ることによって日本人に長州の血が流れた」と述べたそうです。
長州に形作られ、牛耳られていた陸軍が、田中義一を最後に長州のものではなくなったとき、

皇道派と統制派の派閥争いが生まれ、さらに軍(陸軍)を増力させてしまったのでしょうか。

時代が流れても、何かしらやはり一本の筋がひかれていることを思うと、とても興味深く感じられるのです。