おにぎり山ふもとの畑日記(13)

 

 草との競争の季節が、また、はじまる。草はなにもしなくても、生えてくる。肥料もいらない。強敵だ。年々、気温がたかくなっているせいか、種類がふえているような気がする。

 

 それでも、ここ2、3年は、かなり善戦している。梅雨明けまでが、勝負だとおもう。だから、雨のなかでも、草をむしる。

 

 おなじ草でも、「摘み草」という呼び名は、おいしそう。しかし、「雑草」といことばは、上から目線だ。ふつうに、「草」と呼べば、よいとおもう。

 

 日本のむかしの戦(いくさ)に、「雑兵」とよばれたひとたちがいたらしい。正しくは「ぞうひょう」と読むそうだ。そんなふうに呼ばれたら、意地でも、はたらくもんか。AW(2020/03/07)

 

土におふ 野草は 庭で宴かな