父が40年以上かかって作ってきた完全無農薬無化学肥料の土は、一度でも農薬をいれたり化学肥料を使ったりしてしまうと、もう自然農法の土ではなくなってしまう。

私もそれだけは頑なに拘って守り続けたいと思っている。

 

父が小石交じりの粘土質の赤土を耕土にするのは容易ではなかったと思う。

その土は、雨が降ると粘土になって粘り、日照りが続くと石のように固くなった。そうなると備中鍬でも歯が立たない。おまけに小石交じりなので鍬を振り下ろすたびに、カチンと石の音がして、数センチも鍬の歯が土に入ればいいところである。

土の固さや小石ゆえに鍬の歯がすぐに曲がってしまい、何度もたたいてなおしながら、そんな土を何十年も根気よく耕し続け、枯れ草を混ぜ込んだり、草木灰を撒いたりして、長い年月をかけ、土壌改良を続けてきた。

そして、45年以上たった今、ようやく土の色も少し黒味を帯び、石ころだらけだった土もこれまで耕すたびに大きな石から順に取り除いてきた結果、当初のように石がゴロゴロした状態ではなくなってきた。

やっと作物ができる土ができてきたところである。

 

今畑では、

一度は夏の暑さで弱っていた茄子も水をやり続けた結果、今は大きく枝を張りまた花をつけ始めた。秋ナスが楽しみである。

サツマイモは毎年4~5種類の品種を植える。今年は4種類植えているが、今は弦がどんどん伸びており、これもまた収穫が楽しみである。

 

これから秋冬に向けて、ホームタマネギを植え付けた。土を耕したとたん何かの動物が土を掘り返していたので、畝を修復した。常に動物害との戦いもある。

大根の種も蒔いた。一つの穴に3粒ほどの種を蒔いたので、発芽してきたら間引き菜もまた楽しみである。

秋どりジャガイモの種芋も買っているが、まだ植え付けをしていない。

作物を植え付けるためには、土を耕し畝をつくらないといけない。これがけっこうな重労働である。

 

まずは雑草を刈り取り、根はそのまま土に鋤き込み、刈り取った雑草は草木灰にしてまた土に戻す。

畑は、作物を栽培した後は1~2年放置して雑草を生やしておく。そうすることによって雑草の根が土を耕し、その根がまた肥料にもなる。作物と雑草の輪作である。

こうして作物を育てるとともに、雑草の力も借りながら土づくりを進めている。

 

そのうち畑の様子の写真も掲載していこうと思う。

日本一の完全自然農法野菜作りを目指します!!