1月31日発売の『映画芸術』誌で今年も「ベストテン&ワーストテン」を執筆しました。
選んだ作品は下記の通りです。

BEST
9点 さよなら歌舞伎町
9点 ハッピーアワー
9点 この国の空
7点 バクマン
7点 ピース オブ ケイク
7点 マエストロ
2点 娚の一生
2点 夫婦フーフー日記
2点 ローリング
1点 ジョーカー・ゲーム

WORST
10点 天空の蜂
10点 あん
9点 海街diary
8点 きみはいい子
7点 百円の恋
7点 ソロモンの偽証 前篇

併せて3000字の選評を書いています。是非お買い求めの上、お読み下さい。

冒頭次のように書きました。

映画『したくて、したくて、たまらない、女。』を撮った沖島勲が死んだ二〇一五年、「戦争ができたくて、できたくて、たまらない、男」安倍晋三は安保法案十一本を強行採決した。昭和三〇年生まれの筆者にとって、中坊だった昭和四五年は安保デモではなく万博の年だった。そう「戦争も安保も知らない子供」だった筆者は、国会議事堂前の安保デモなんてもう体験できないと思っていた。ところが六〇歳を前にして九月一八日、国会議事堂の前にいた。野外ロックフェスのような雰囲気に「民主主義ってこれだ」と思う方が、思わないよりいいと思い、「戦争も安保も知っている爺」になりつつあることに愕然としていた。
 さて本年は三本の映画をもってベストスリーとする。三本の共通点は「徹底的な台詞劇」であり、三本のうち二本は荒井晴彦が、一本は濱口竜介が脚本に名を連ねている。(以下略)

『映画芸術 2016年2月号』是非お買い求めお読み下さい。



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