『金孝律(ピーター・キム)氏は、一九六五年に統一教会に入教、その後二年半、開拓伝道師と教会長を務め、一九六八年にはソウルの韓国文化部で雑誌の編集に携わった。文夫人から当時小学一年生の長男孝進氏の世話を依頼されたのは、一九七〇年三月のことだった。それ以来今日に至るまで、金氏は文師の家庭と生活を共にしてきた。』
(久保木修己監修「文鮮明師とダンベリーの真実」(1989年 光言社刊))

 

1970年に、「金孝律氏」は、ご長男の孝進様の世話係として、「お母様」の依頼によって、

「真のご家庭」に入りました。

 

「それ以来今日に至るまで、金氏は文師の家庭と生活を共にしてきた。」

 

御父様は、その「金孝律氏」に対して、

 

サタンが私の家庭に侵入することさえ許可しなければならなかった。そうだよ。ありとあらゆることが起きたよ。孝進を見るたび、孝律(ピーター金)の顔を殴りたくなる。あいつめ。「あいつを殺してやる」と息子皆が言ったよ。孝進は「殴り殺す」と言っていた。顕進も国進も皆、「あいつら、殴り殺してやりたい」といった。あの者たち。だれも信用ならない。

御旨のため、お父様に近いものは裏切るんだよ。お父様の息子も裏切るものが出て来る。

息子、娘も「もう一緒に暮らせない」と言って、祝福の相手と別れたいと言いだすだろう。それを心配しているんだ。何を言っているか分かりますか。

この時は深刻な境界を超えるときだ。サタンは神様を通過してその体にまで侵入した。サタンはアダムとエバの体にも侵入した。その子孫の復帰のときには、寝室まで侵入してその印を残す。しかしそこで終わりだ。サタンは王子を殺すことはできない。その体を切り刻みあざを残すことは出来てもそこまでだ。でもそれが最終段階ではない。最後の破壊的一撃はなんでしょうか。生殖器だよ。生殖器!血統を汚す。

それが最後だ。それ以上サタンは何も要求できない。サタンが真の子女を誘拐できないことを喜ばなければならない。あらゆる噂、あらゆる問題が出てきても命を奪うことは出来ない。もしサタンがそれをすれば、底なしの深みに落ちる。そこには絶対に救いがありません。それを知っているからそれ以上できない。サタンは全部知っているのです。このように全てのことを知って、自分たちの行く道の前に自信をもって進まなければなりません。』

文鮮明師御言選集Vol. 312 P179~181, 1999. 10. 15. (ウルグアイ)

 

1970年、なぜ、「サタン」の「真のご家庭」の侵入を許可されたのでしょうか。

 

そのときには、教権勢力は、存在しません。

存在した唯一の「教権勢力」は、「金孝律氏」のみです。

 

・1967年 「お母様の7年路程勝利」

・1968年 1月1日「神の日」制定

 

「神の日」の宣布後

『一九六八年一月一日、「神の日」が決定されました。「神の日」の決定と同時に、地上に神様が臨在される基準が立てられました。したがって、今から統一教会は地上において急速に発展していくことでしょう。そのような基準を立てたので、統一教会は、真理を中心として霊界の解放とともに地上の解放、そして地獄を解放するものとして発展していきます。なぜならば、「神の日」を迎えたその時から地獄が壊滅し、サタンも滅亡せざるを得ない立場に立つからです。それは理論的に正しいのです。それで、「神の日」の決定と同時に、先生の使命は完成されました。』

 

その御言葉の2年後の1970年3月、

サタンが私の家庭に侵入することさえ許可しなければならなかった。』と言われた「金孝律氏」を「真のご家庭」に迎えました。

 

教権勢力によって、「人格殺人」をされたという、「顕進様」ですが、

御父様は、もっと深刻な状況に直面し、その解決のために、後半の人生を費やしてきたと思われます。

 

・「先生は今でも背を丸くして寝ています。オモニが知っています。小言を聞きながら、オモニの傍にひっついて過ごしている悲しい事情を誰も知りません。それを一つの法のように、一つの道理のように考える時、皆亡んでしまいます。行く前に蕩減期間が必要であれば残して、その期間に遺書を書いて、私が居なくならなければならない立場に立ったというのです。それがどういう意味なのか分かりますか?」
資料:み言選集 602巻17ページ 2008.11.11 <大転換期の躍動的な活動>

 

というような状況になってしまいました。

 

1968年に、「神の日」が制定され、『「神の日」の決定と同時に、先生の使命は完成されました。』とお父様が語られ、「真の父母」と「真のご家庭」は、サタンと無縁で、地上に神様の足場を築くはずでした。

 

歴史的事実は、どうでしたしょうか。わずか2年後の1070年に『サタンが「真のご家庭」に侵入することをお父様が許可せざるを得なかった」という、本来なら、原理的に「ありえない」事態が起きてしまったということを知るべきです。

 

1968年~1970年の2年の間に、何かが起きたと言うことを考えざるを得ません。

 

起きてはならない「愛の問題」が起きたと言うことが考えられます。

 

お父様が御聖和された2012年の一月に御父様は、一見理解しがたいことですが、ある事の真相を比喩を交えて、語られました。

 

■「夜の神と昼の神とがある。そして夜の神は間違いを犯さなかった。身体の神としての昼の神が堕落した。夜の神が男性であるとしたら、昼の神は女性だ。そして彼女が堕落した。エバは神の弟にまたがった。そしてアダムの年下のいとこが事態を逆さまにしてしまった。そのような原理はないし、創造のプログラムの中にそれは見当たらない。昼の神は女である。女が神の弟の腹の上のまたがり、彼を堕落させたのだ。その過程において、彼女は下になり、神の弟を自分の上に乗せ、そして彼女は種を受けた。しかし彼らの子供たちは狂った者の子供たちで、彼らは天国へ行くことができない。事態をどう再逆転すべきかを誰も知らない。ただレバレンド・ムーンだけが知っている。天地人真の父母によって、夜の神と昼の神は解放された。どうして被造物が創造主を解放できるのか? どうしてそんなことが起こり得るのか?」 (2012年1月11日江原道のホバン室内競技場で行われたお父様のスピーチの中で語られたお父様のコメント)

 

御父様は、すばらしい理念と救済の道を再臨主として、地上に伝播されましたが、御父様の人生が、「苦悶」に満ちた人生であったことを知る方は数少ないのではないでしょうか。

 

「お母様」が「勝利」され、「神の日」制定されなければ、「顕進様」の父親は「金孝律氏」になっていたと思われます。

 

「お母様」と「国進様以降の御子女様」を救えるのは、「真の父母」であると思います。

 

「摂理的長子」では、「お母様」も「国進様以降の御子女様」も救うことはできないと思います。

実績でお母様が救われるとは思えません。

 

「真の父母」の蕩減は「真の父母」でなされ、人類救済は「真の父母」によって実現されていくと思います。

「真の父母不在時代」に対して、「顕進様」は、「摂理的長子」の立場を貫こうとされるのでしょうか。それとも、「御父様とお母様」、そして、「国進様以降の御子女様」、そして人類を救済するために、「決断」されるのでしょうか。

 

「家庭平和協会」創設大会以降の「顕進様」の歩みを期待したいと思います。

 

 

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