ドアに背を向けておもちゃで遊んでいて
ドアを開けて
りっちゃ~ん
と笑顔で迎えに行くと
と笑顔で迎えに行くと顔をくしゃくしゃにしながら
泣き出すりっちゃん
今日も1日頑張ったね
偉かったね
と思い切り抱きしめてあげる
りっちゃんはそこまで人見知りしなかったし
私に対しても
たまに姿が見えないとちょっと泣いただけで
ママママという感じでもなかった
後追いとかそういうのもまだないし
これからもなさそうな感じ

だから私とちょっと離れたからといって
そんなことりっちゃんにとったら
私が思う程たいした事じゃないんじゃないか
保育園にもすぐ慣れて
楽しそうに通うんじゃないか
そんな風にどこかで思っていたけど
くしゃくしゃな泣き顔や
必死に私にしがみつこうとする
りっちゃんを見て
かわいそうだけど
とても嬉しくなってしまう

離れるのは辛く寂しいけど
その分普段とは違ったりっちゃんに
出会える事に気が付いた
いつもは帽子をかぶせると
面白がって脱いでしまうりっちゃんも
保育園のお散歩では
しっかり帽子をかぶっている
お昼寝だっていつもは抱っこしておろしてを何回も繰り返していたのに
一人でコロンとすれば寝るらしい…
そんなりっちゃんがいるなんて
知らなかった
そんな事できるようになっていたなんて
知らなかった
ずっと一緒にいたら
もしかしたら気付けなかったかもしれない
きっと私が思う以上に
慣れない保育園を頑張っていて
色んな事を吸収していっているんだろう
保育園の帰り道は
目が会うたびに抱っこ紐の中で
にこーっと笑ってくれる
今日はお散歩したの?楽しかった?
と語りかけると
うーとか、あーとかお返事をしてくれる
本当に私の問いかけを理解しているのかは
分からないけれど
なんとなく会話が成立している気がする
はたから見たら
完全に独り言をブツブツ言っている
おばさんにしか見えないんだろうけど
そんなことは気にしない

帰り道の15分は
りっちゃんと私の大事な時間

もちろん帰ってからも遊んだり
絵本を読んだりしているけど
ごはんやお風呂でなんだかんだ
バタバタしてしまう
まだ言葉を喋らないりっちゃん
今日はどんな事をしてどんな事を思ったのか
どんな顔で笑って
どんな顔してお昼寝して
そしてどんな風に泣いていたのか
そんなのはもう保育園の先生にしか分からない
ある程度は教えてもらえるけど
本当のところは知らないまま
きっとこれからもそんな時間がそういう事が
どんどん増えていくんだろう
どんどん離れている時間ばかりが増えていく
生きている間にりっちゃんと一緒にいれる時間なんて今にも先にも
きっとほんのわずかなんだろう
一緒に住んでいたって
本当に話している時間なんてほんのわずか
ただ、だからこそ
一緒にいれる時間、話せる時間が
より一層
とても大切で愛おしいものになってくる
2年後3年後には
今日はね、お散歩いってね、楽しかったよ

なんて話せるようになってるんだろう
一緒にいれる時間が少ない分
一緒にいれる時間を大切にしよう
りっちゃんが話せなくたって
独り言になったって
今日あったことや感じた事をお喋りしよう
働き始めたら
帰り道のりっちゃんのその笑顔に
どれほど救われるかわからない
私とりっちゃんの大事な大事な時間

保育園の帰り道
