お墓と写真の話 | 君に話したいことがあるんだ

君に話したいことがあるんだ

2016年6月12日に亡くなった妻へのメッセージです

君が亡くなって、もうすぐ1年4ヶ月になるね。

あっという間のような、でもすごく長かったような、不思議な感じだよ。

遅くなっちゃったけど、ようやく石屋に墓石の彫り直しと墓誌の追加をお願いしたよ。

墓石はぼくの母親の旧姓になっていたんだけど、もうその姓を名乗る人はいなくなっちゃったから、今度は姓ではなくて「悠久」という言葉に彫り直すことにしたんだ。

墓誌はぼくの母方の祖父母とおじさんの3人だったところに、君の名前を追加することにして。遅くなってごめんね。

この1年4ヶ月の間に、君の夢を見たのは4回だけ。もちろん夢を見て忘れちゃってることもあるとは思うけど。

どの夢でも、君がどんな格好をしていても、君がどんな状態でいても、ぼくは君が病気になっていることを忘れていなくて。

だから、君の夢を見るのは、嬉しいんだけど、いつも少し寂しい気持ちになるんだ。

パソコンに入っている写真を全部クラウド上にアップして、スマホでもテレビでもいつでも見られるようにしたんだ。

20年分で、3万枚くらいあるんだよ。凄いでしょ。

結婚前の写真も、結婚して二人きりの時のも、長男が生まれたの時のも、次男が生まれた時のも。

君もぼくも若くて、まさか20年後にこんな風になってるなんて思いもしなかったよね。

今夜もまた写真でも見ちゃおうかな。