20日に放送された『アメトーーク！』（テレビ朝日系）に出演した小籔千豊（40）が、レイバンサングラス同じくゲストで登場した芸人たちをメッタ切りにする暴走を見せた。
この日、番組のテーマは「腹立つ芸人VS腹立たない芸人」で、小藪はもちろん腹立つ芸人として登場。ほかに、品川祐（41）、陣内智則（40）、板倉俊之（36）などが並んだ。一方、腹立たない芸人としては、博多華丸（43）、ペナルティのヒデ（42）、狩野英孝（32）などが出演し、それぞれのエピソードを披露するという内容だった。
番組の中で品川が、「久しぶりに会うスタッフに“久しぶり～”と言われるのが腹立つ」「久しぶりな状況作ってるのはお前じゃん！（番組に呼んでくれない）」と理由を語るとさっそく噛み付いたのが小藪。同じ腹立つ芸人として出演していながら、「お前がオモんないからやん」と品川を一刀両断すると続けて、「自分を呪え」「お前がもっと使われやすい感じで“しゃしゃれ”へんかったらええんや！」と有無を言わさぬ勢いでバッサリ。「映画とか撮ってしゃしゃってるからや！」と言われると品川もただ笑うしかないない様子だった。
そんな小藪の腹立つことは「やっぱり猪瀬知事ですよ」と、医療法人徳洲会グループ側から5千万円を受け取った問題で都知事を辞職した猪瀬直樹（67）についてだと発言。バラエティにもかかわらず政治問題にいきなり切り込んだ小藪に、スタジオにいた芸人たちは一瞬戸惑いを見せたが、ひるむ素振りのない小藪は、「おかしいでしょ！」と叫ぶ。しかし、誰もが猪瀬の不祥事について言及するのかと思った矢先、「眉毛書きすぎやで！」と小藪は猪瀬の眉が直角になりすぎていると指摘。ガガ ミラノ「ダイナミックすぎるやろ！」と声を張り上げる小藪にスタジオは爆笑に包まれたのであった。
さらに小藪は、「“夢は叶う”的な歌が多すぎる。撤廃せい！」と持論を展開。「夢なんて絶対叶わへんからな」「テレビ出てるスターはみんな夢叶ってるから言うてるけど、そんなもん稀や！」「基本、夢なんて叶わへん！」とヒートアップ。つまり、「夢が叶う」と言う人間はすでに夢が叶った人間であり、そこに至るまでには必死な努力があり、周りの人の助けがあったからで、ほとんどの人間は到達できないという主張。それが現実なのに、安易に"夢は叶う”なんて言うなと小藪は叫ぶのだった。
続けて小藪は、腹立たない芸人として出演していた狩野に向かって、「こんなんただのラッキーボーイやで」と指摘。「大した努力もしてない」と言い放ち、狩野を槍玉にあげる。もちろんそれには狩野も「めちゃくちゃ努力してますよ」と反論するが、小藪はすかさず「してない！」と一刀両断。「すごい星の元に生まれているのは認める」とフォローはしていたが、それはそれで狩野が何も努力をしていないと言っているようなものだった。
昨年2月に放送された同番組での「カメラいじってる芸人」でも、出演者に対して暴走した小藪。今回の放送でも、小藪によって品川や狩野は随分と打ちのめされたことだろう。それは、完膚なきまでに相手を言いくるめる小藪の言葉が、大勢の同意を得る正論だからに違いない。そして、そんな正論だからこそ小藪自身もあれだけ“しゃしゃる”ことができるのだ。オークリー 激安小藪の暴走には嫌悪感を抱く視聴者もいるだろうが、正論を毒として見せる彼のしゃしゃり芸は爽快で病み付きになる。