世界とは、こんなにも眩しいものだったのですね。 -5ページ目

世界とは、こんなにも眩しいものだったのですね。

嬉しいこと、楽しいこと、美味しいもの、面白いもの…などを発見したら、更新しようと思います。

今年一本目の映画は「永遠の0」です。

まず、この作品との出会いを。

今年の9月に宮崎駿監督の「風立ちぬを」見まして。
教養もなく、ゼロ戦の知識に乏しかった私は、あんまり理解できなかったといいますか、印象に残るシーンは?と聞かれても、堀越二郎と本庄さんの顔が近すぎた場面だったり、風呂上がりの本庄さんと堀越さんが…などといった邪なBL脳が働いたくらいでして。実在した人物だけに怒られてしまいますが。

一緒に見に行ったのが同僚のG先輩でまあ実質おデートだったんですけども、映画終わったあといつもならペラペラと「あのシーン笑った、泣いた」など感想を言い合うものなんですがね、私はいつまでも微妙な顔してたんですよ。
そしたらG先輩が「零戦のこと知りたいなら永遠の0読むといいよ。今Yちゃんに貸てるから終わったら貸そうか?」と言われ、まあそのYちゃんから帰ってくるのを待てずに自分で買って読んじゃいました。

読むのも大変苦労しましたね!
太平洋戦争のことなんて1941年12月8日真珠湾攻撃、1945年8月15日ポツダム宣言くらいしか知らなかったんで、ラバウルだのガダルカナルだの言われても「(;^ω^)???」って感じでしたし。
そういう意味では、もっと勉強しよう!といういいきっかけになった本でもあります。


原作と映画の相違点ですが、まあ尺的な問題からなんでしょうけど、お姉ちゃんのラブストーリーは一切なくなっちゃいました。
特攻隊は熱狂的な愛国信者のテロリストだみたいなこと言ってた高山さんの役回りは主人公の友達になってしまいました…。原作でのあのシーンは私自身ものすごく腹が立って貧乏ゆすりせずにはいられないくらいでした。お姉ちゃんの相手として応援したい別の男性藤木さんがいたからこそ、高山さんを思いっきり憎めたんですけどね…。映画では男友達にしかも合コンの場で空気をぶち壊すというなんとも痛々しい状況に…。

でもあの改変はまあよかったと思います。
最近の若者の戦争の軽視している感を問題提起出来たんだと思いますよ。

あとは宮部さんを臆病者だと主張する人が増えてたところですかね。
原作ではもう三人目くらいで宮部さんの印象が変わってきたはずなんですけど、だから井崎さんにおいしいところ全部持っていかれちゃった感がありますが、まあ語り部さんたちひとりひとりのドラマを組み込んでいったら2時間半の枠に収まりませんからね。

他にもいろいろカットされた部分や映像化して欲しいところがあったのですが、映画オリジナルの宮部さんが奥さんと子供に会って一晩過ごす場面はとてもよかったです。
「必ず帰ってくる」の重みがつたわったというか、もう涙が止まりませんでした。

お気に入りの場面はですね、原作も映画も、やっぱり景浦さんの話でしょう!
宮部さんにライバル心を持ちながらも強い憧れを持っていたもとヤクザのおじいちゃん!
「お前を殺すまで俺は死なない!」とかもうッ!!!
ほんとすいません、やっぱりBL脳がですね、はい。

「どんなことがあっても宮部の機を守り抜く!」というシーンがもう、ね…
最後に宮部さんの面影を感じてなのか健太郎を抱きしめるシーン、目がナイアガラの滝状態でした。

「宮部さん、許してください…」
のシーンカットされちゃったのかと思ったんですけど、最後の最後にちゃんとありました。
この三本場面は本当に大好きで、本でもスクリーンでも感動しました。

最後の最後と言えば、エピローグで宮部さんと思われる日本人が米軍に弔われるシーンもカットされちゃいましたね…そこが何よりも残念…。

とにかく岡田君の演技、素晴らしかった。最後の特攻に行く前の「片足を彼岸につっこんでいるような」容子、けっこう減量したのかな。メイクなのかな?迫力ありました。

奥さんをヤクザから救い出したのはやっぱ景浦さんだと思うんだよね、映画ではカットされてたけど、原作ではおばあちゃんを気遣うような発言してたもんね。

この作品のこと、戦争の話でかっこいい所をつなぎ合わせたものといったちょっぴり批判的な意見もありますけど、私は本当に素晴らしいと思います。

映画のテーマは愛国心だと思うんですよね。
当時の人たちが命懸けで守りたかったもの、漠然と「お国のため」「天皇陛下のため」だけじゃないと思います。そのうえで今の日本は成り立っている。次の世代が引き継ぐ。
うまいこと言えないんですけど、私は小学校の頃、ちょっと左翼ぎみな先生に第二次世界大戦で日本は本当に悪いことをしたんだ、と罪を咎められるような教わり方をしたんですよね。卒業式で国家が流れるとき起立するかしないかよく考えろとか、よく分ってない小学生に言っちゃう先生なんですけどね。だから私は「戦争」という言葉を聞くと、もうどっちも悪!とても悪いこと!みたいな印象を受けちゃうんですよ。でも、そこで必死に戦っていた人たちまでそういう目で見るのはね、「熱狂的愛国心者」とか「洗脳されてた」とか、そういうふうには思えませんよね、やっぱり。
誇らしくも思えますよ。



残念なのは、この映画をG先輩と見に行けなかったこと。
そうとう話も弾んだだろうに。
初見のふりして誘ってみようかしら。
ではではー。