やはり催す回数は落ち着かない。

トイレから出た途端にまた波がよせる。

かと思ったら、数時間落ち着く。

またすぐに連続した波がよせる。

まるで常に下剤が24時間入っているようだ。

先生が言うには「3ヶ月後には一日に3回にトイレの回数が落ち着きますよ」とは言うが、信じることが出来ない。

回数の多さと今後の日常生活を考えれば、不安は隠しきれない。

あと不安点を上げればもうひとつ、また創感染を起こして開腹部の縫合部をとめていたホッチキスを外した。

みるみるうちに開いていく傷口。
2㎝程の深さの溝を目視すると、前にも見た光景だがまたかという気持ちが広がる。

「ごめんね。また今回も創感染起こしちゃったね。大丈夫、よくなりますから」といいながら縫合部をとめているホッチキスを外す。
なぜ細菌感染を毎度起こすのか。もはや考えても意味がないことだ。

現在、人工肛門肛門閉鎖術を受けて、合併症がこれだけで済んだのならもうけもんだろう。
小腸と直腸の縫合不全は起こしていないだけ、ましだ。

しかし驚いたのは開腹部の開いた溝から腸を繋いだ糸みたいなものが、目視出来ることだ。

見たくもないものだから、早く膿が治まり皮膚が閉じてほしいのに1週間以上が経つがジュクジュクと出続ける。
塞がる気配はまだない。

ただ今回の人工肛門閉鎖術に関しては、まだ順調に行っているのは間違いない。

痛みは強くなく、夜はしっかりと眠ることも出来る。

もう創感染さえ落ち着けば、あとは肩を叩かれて退院を言い渡されるだけだ。

排便障害に関しては日常生活で見ていくしかない。術後2週間経つが今のところ回数が落ち着く様子はない。

数%の人は最初から排便障害など起こさず、手術前と何も変わることない生活を送る人もいるようだ。

そんな高望みなど最初からしていない。

ご飯が問題なく食べれて、日常生活が送ることが出来れば十分だ。


熱も落ち着いた。ご飯も低刺激食ではあるが、お粥ではなくなった。
腸閉塞も起こさず、食べ物も詰まっていない。

そう思うと退院までの消化試合をあとは過ごすだけだ。

ようやく昨年から続く一連の結末が見えてきた。

妻からのバレンタインデーの手作りのチョコレートを談話室で子供と頬張る。

少し暖かさを感じる中で、新しい季節の訪れを感じたようだ。



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三度目の手術、人工肛門閉鎖術の入院は落ち着きあとは創感染が落ち着き次第、退院が出来そうです。

前の手術に関しては途中になってしまっているので、また細々と記録としてつけていければと思っています。