本日で手術日から一週間が経ち、痛みは.........ほとんどがなくなった。

なんだったのだろうか。
前2回の手術の痛み苦しみは。
あの尋常ならざる痛みはまるで、手術が終わった後にも関わらず、まだ内臓を捏ねて弄ばれているような痛みが延々と続いたのに、、、

お腹に残った傷口は縦に長く、二度・三度と開けた部分はより太く醜い傷跡に、人工肛門を閉じた部分はこぶのように大きく盛り上がり、この先も手術の日々を残すだろう。

しかし一番の苦しみだった開腹等の痛みが早々に落ち着き、今までの経験から気持ちの悪さが残る。

本当にこのままなのか。


もちろん排便障害は落ち着いていないし、ようやく食事が再開になりそうだ。
小腸の消化が弱っている、もしくは腸閉塞になるかもしれないという憂いはある。

今回はそこが一番のネックになっている。

まだ再開されていないことを杞憂するのは止めよう、、


今日は午後から嫁さん、子供と母が見舞いに来てくれた。
病院に寄る前にリユースショップで買取とショッピングをしたようだ。

たまたまそこで懐かしの‘’人生ゲーム 関西版‘’というボードゲームを母が見つけて買ってきてくれた。

1997年発売のパッケージにはトミーズや、wコージ、チャーリー浜等の若かりし顔が載っている。
もはやこれだけでも、がやがやして目に楽しい上に懐かしい。


パッケージには注意書として「血中関西人濃度が高くなりますので、普段からイチビリ気味のある方はご遠慮下さい」との文字が。

まず血中関西人濃度とはなんぞ!?というところに、当時つけたフレーズの楽しさが伝わる。


また久しぶりの人生ゲーム、スマートフォンやゲーム機でするのが当たり前になったこのご時世で、ボードゲームを机一杯に広げて家族で取り囲む。


最初はスマートフォンに夢中になっていた子供。


ちらちらとは机の上に何か広げているのは見ているが、入ってこようとはしない。


しかし説明書を読み始めて、自分の駒(車)を選ぶ時に「パパが好きな色を先に選ぶぞ」という言葉に反応し、「僕が先、先!!」と入ってきた。


そこからは夢中になって、人生ゲームを楽しんだ。

ヒトマス、ヒトマスに書かれている内容はチンピラにちぃすうたろか~で100万円カツあげされるというような、とんでもない内容だが。

またこれが一人一人駒を進める楽しみになる。
まるで次のページに何が書かれているのかが気になるように。

気付くと談話室で三時間も経っていた。


子供も「パパ、早くルーレット回して!」「パパよりお金持ち!!」
など上機嫌の様子。


地域、性格を決めて、職を決める。
結婚があり、子供が出来て、人生の転落もある。


盤面で行われていることに手術の文字はないが、人生の中でやることに変わりはない。



とても穏やかな時間が流れていく、、、



今までの病院内の生活で一番安らいだ時間となったのだった。




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昔はサンタさんにもらった懐かしのアイテムで当時はゲーム機を熱望したりしましたが、大人になった今だからそういったものにない楽しみが溢れていました。