守るために | アジアの宙にのって

守るために



120cm 7歳  女の子


うちの娘と全く同じ。

親にとっては成長が楽しみな、かわいい盛り。

そんな大切な大切なひとつの命が、また奪われました。



昨今、子供を狙う犯罪は後を絶たず、

ニュースを聞いても、当然このことながら慣れるわけもなく、

同じ年の子を持つ親としては、ただ、ただ、胸が苦しく・・

ただ、ただ、辛くなります。



このような犯罪を未然に防ぐ方法・犯罪者から身を守る方法・そして安全対策。

いつも色んなことを考えますが、

必ずといってこういうニュースを見る度に、

我が子が犠牲となった時の状況を思い浮かべてしまいます。



そしてその繰り返しは、親という者の心には、深く、鋭く、傷を残していきます。

よく家族や友人にも『子供が犠牲になったニュースをあまり見るな』なんて言われます。

でも見なければ、状況がわからない。

阻止できる手段も見つけられない。

なのでどうしても見てしまう。

そして、気持ちは深く沈んで、同時に恐怖と不安に満たされていく。



最近、エレベーターに1人で乗って、おつかいしに行ってくれる長女。

今日からやめさせようと思います。

安全であるはずのホームグラウンドで命を奪われる状況は

私には予想しがたく、どんな状況にも対処する為には、

もはや子供の自由を制限する事以外に手段がない。

そう思えます。



昔は近所の公園で暗くなるまで遊んだ。

町の人が皆、顔見知りで、仲良かった。

疑う事を知らず、大人を信頼してた。

でも今はもうそんな時代じゃない。

保育園には不審者の張り紙。

学校からは地域で女性や子供が被害にあった内容の手紙。

あまりに多すぎます。



でも自分の身を守るべく、子供の身を守るべく

もっともっと、より良い方法を考えていかなくてはいけない。

私達大人がそうしていかないといけない。

改めてそう感じた。



卑劣な犯罪者の手によって、

長い長い希望に満ちた人生を奪われた、

柚希ちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。



                                   紫