小さい頃から高校1年生まで

ずっと同じ夢ばかり見てました。




保育園・小学校低学年の頃は

お化けに追いかけられる夢。




高学年に上がった頃には

知らない人に追いかけられる夢。




中学生になると

大勢で争いをしていて、自分の味方のほうに入り

共に戦いたいけど戦えず、申し訳ない気持ちを持ちながらその争いから逃げる夢。




高校生になっても同じ夢が繰り返されました。

どれも殺されることなく怯えながら追いかけられている途中で目が覚めます。





今でも鮮明に覚えています。高校1年生の夏頃。

またしても同じような夢を見ました。

ですが、今回は夢の中の情景があまりにもリアルでした。





暗い石で造られた建物の高いところから、

戦争で人が殺されていくところや

撃ち合うところが見え、火の海のようになっている所もありました。





「私も戦わなきゃ」と思いながらも

なぜか加勢できない。

加勢しようとすると周りの人に止められるのです。





敵が中に入ってくると、

仲間のみんなが私を逃がしてくれて、犠牲になる。

犠牲になる姿を見ながらも逃げるしかなく、

また誰かが逃がしてくれて犠牲になる姿を見る。

その繰り返しでした。




私のために誰かが死んでいく姿を見るのは

とても罪深く感じ、苦しくてたまりませんでした。

涙を流しながら、歯を食いしばりながら逃げ続けました。





ついにその戦争で負けたのか、

私は左側頭部を撃たれ死にました。




その時目が覚めました。





不思議でした。

起きた瞬間、目からは涙が溢れていて、

撃たれて死んだ時と全く同じ格好をして、

起きたのです。





あまりにもリアルで怖かったけど、

いつものことだと思い、高校に行きました。






その日はたまたま

学校の近くにある田舎のショッピングモールに

母が迎えにきてくれる予定だったので、

本屋で立ち読みしようと本屋へ寄りました。






するとなぜか、旅行コーナーに目が行き、

『フランス』の旅行雑誌が目につきました。

手にとって、パラっとページをめくりました。





そのページを見た瞬間、衝撃が走りました。






私が昨日夢で見た、死んだ場所が載っていたのです。

今はモン・サン・ミシェルと言われています。

あまりにも衝撃で息をするのも忘れました。






そして家に帰り、

モン・サン・ミシェルについて調べたところ、

そこはかつて修道院で戦争のために要塞として使われていました。

戦争は耐え忍んだと書いてありましたので、

私の記憶に間違いがあるかもしれません。

でもそっくりな場所だったのです。





あまりにもその夢にうなされ続けたので、

叔母の知り合いで霊能者であるSさんに見てもらうことにしました。





すると、こう言われました。

「それは前世の記憶だね。

シスターだった姿が見えるよ。

シスターは神と繋がってるから当時は

殺されることも殺すことも許されなかったから、

自分も加勢したかったけどできず、

みんなもあなたを逃して犠牲になってくれたのね。」





言われた瞬間涙が止まらなくて、

号泣しました。





そして伏線回収するように、

全てがつながりました。





ドラマで銃を持っている人が出てるシーンが

怖くて見られないこと。

火事を見ると怖くて海の中に飛び込みたくなること。

(モン・サン・ミシェルのまわりは海なので飛び込めば溺れて死ねる、誰にも撃たれることなく死ねると思ったから。)

など、様々なことが繋がりました。




それから私がこの夢を見ることはなくなりました。