31週3日。
次の日が転院先での初めての診察日でした。
全前置胎盤の患者に対する病院側の対応方法を見ていると、病院によってバラつきはあるものの早めに管理入院を行っている病院がほとんどでした。
やはり出血リスクが高い為、早いと32週から管理入院になるところもあるようです。
もしかしたら即入院になるかもしれないと思い、その日は主人と二郎系ラーメンを食べに行きました(笑)
妊娠前から主人とはよくラーメン屋さんに行っていたのですが、子供が生まれたらそれこそ二郎系は難しいだろうということで食べ納めです
大分胃が圧迫されていてすぐに苦しくなってしまうので、ミニサイズの油抜きにしました。
二郎系で油抜きはどうだろう…と思いながら初めて食べたのですが、これはこれでとても美味しかったです
そして翌日。
紹介状を握り締めて転院先の病院に向かいました。
さすがERがある病院だけあって、かなり混み合っていました
初診受付に行き、予約が入っている事を伝え、紹介状を渡しました。初診受付票を記入し、診察券を発行して貰ったら、産婦人科へ。
各科混み合っていましたが、産婦人科のソファーは全部埋まっている訳では無かったので、主人と一緒に腰掛けました。
産科・婦人科が一緒の為、明らかに妊娠している方も居れば、赤ちゃんを連れた方も居ました。病棟から下りて来たであろう方や日本国籍では無い方も多くいました。
(前の病院でも恐らく中国籍か韓国籍の方は居たのですが、こちらは更にインド系国籍の方も居ました。
国公立病院なので、他国籍の方の受診も多いようでした)
産婦人科受付に行くと、まずは体重と血圧を測るように言われました。基本的には前の病院と同じく、受付後に自分で体重・血圧を測った後に待合ソファーで待機とのことでした。
そして、予約時間から1時間経過しそうになったところ、入口の上にあるディスプレイに受付番号が表示されたので、表示されていた診察室に入りました。
中に入るとおっとりとした女性の先生がいらっしゃいました。恐らく同年代くらいかな?と思いました。
「これからはづきさんを担当しますYです。よろしくお願いします」
とても柔らかい話し方で安心しました
「紹介状を拝見させて貰ったのですが、妊娠糖尿病と前置胎盤ということですね。卵巣嚢腫の記載もあるのですが、こちらは手術されましたか?」
え!?それって会社の健康診断で引っ掛かったけど、結局何とも無かったヤツだよね
なので、以前会社の健康診断で引っ掛かり卵巣嚢腫疑いがあった為、転院前の病院に掛かったところ、その時腫れはみられず、恐らく機能性卵巣嚢腫(ホルモン周期により一時的に卵巣が腫れた状態)であると言われた事を説明したところ「分かりました。卵巣嚢腫に関しては、手術も治療も特にしていないということですね」と言いながら先生はカルテに打ち込んでいました。
紹介状に何て書いてあったのか非常に気になります妊娠してからも特にそれに関しては指摘が無かったので、聞かれた事自体驚きでした。
その後、妊娠糖尿病についても分食による食事療法のみ実行している旨を伝えました。
「では、まずは腹部エコーからしましょう」
そう言われ、台の上に横になるといつものようにお腹へジェルを塗られたのですが、ジェルが温かい
もう暑い時期だったので、冷たくても別に気にしてはいなかったのですが、ヒヤッとしない感覚はそれだけでもちょっと嬉しかったです。
赤ちゃんは通常運転でドンドコ動いており…
Y先生も「すっごく元気ですね〜!」と初診から笑われてしまう始末。
他の赤ちゃんはこんなに激しく動いていないのだろうか…未だに謎です(笑)
「こちらでは初めてなので、ゆっくり診ていきますね」
Y先生はそう言って、心臓や臍帯の血流、羊水量など時間を掛けて診て下さいました。
赤ちゃんも1600gくらいになっているようです
一通り確認して頂きましたが、特に子宮の状態や赤ちゃんには問題無しとのお墨付きを頂き、経膣エコーへ。
未だに経膣エコーが慣れない所為で太腿に力が入ってしまったのが先生にも分かったのか「ごめんなさい。もうすぐ終わりますからね」と声掛けして下さいました。
経膣エコーも終わり、身支度を整えたところ一旦先生から説明がありました。
「診させて頂いたところ、胎盤が後ろ側(お尻側)にあって、その縁が子宮口を完全に覆っている状態です。なので分娩は帝王切開となります」
全前置胎盤の診断は変わらないようでした
「あと胎盤自体は癒着胎盤になっていないように見えますので、出血しない限り管理入院は不要です」
この先生の一言に私はホッとしました。
全前置胎盤で最も心配していたのがコレでした。
癒着胎盤は胎盤組織の一部が脱落膜(産後剥がれる部分)を貫通して子宮筋肉内部に入り込んでしまっている状態の事です。
大量出血原因の多くはこれで、場合によっては子宮摘出となってしまいます。
実際、私の叔母は3人生んでいるのですが、3人目の分娩時、産後胎盤がなかなか出ない為、剥離処置を行った際に大出血してしまい、最終的に子宮摘出となってしまいました。
恐らく癒着胎盤だったのではないか?という話でした。
癒着胎盤にはエコーで分かる所見があるようなのですが、私はどれにも該当しなかったそうです。
ただ、実際お腹を開けてみたら癒着していた、なんて事もあるので、状況に合わせた止血方法が取られると説明を受けました。
また、特に出血が無ければ帝王切開は37週入ってから行うとのことで、出産予定日も仮ではありますが決まりました
元々の予定日よりおよそ2週間早く出て来てしまう事になります。それにしてもまさか娘と誕生月が同じになるとは
「ではこれから尿検査と血液検査もして頂きたいので、検査室へ向かって下さい。終わったらまた産婦人科の待合でお待ち下さいね」
そう言われたので、看護師さんの案内で検査室へ向かいました。(主人にはそのまま産婦人科待合で待って貰いました)
もう夕方近くだったので、他の患者さんもほとんどいませんでした。
すぐに番号が呼ばれ「ちょっと多いですけど、頑張りましょうね」と4本分血液採られました
初診だから仕方ありません…。
採尿も提出して産婦人科待合へ。
戻ってから1時間もしない内に診察室へ呼ばれました。
「まだ血液検査の結果は出ていないのですが、尿からは糖も蛋白も出ていませんでした。血液検査は出るまでにもう少し時間が掛かるので、次回の診察でご説明しますね」
前日に二郎系食べていたのでハラハラしていたのですが(笑)、一安心です。
「ただ、体重が前回の健診時より多めに増えていたのですが、心当たりはありますか?」
二郎かな……
一応前日食べすぎてしまった事は白状しました。
急激な体重増加には気を付けるように軽く注意され、転院後初の診察は無事終わりました。
お昼頃に予約していたのに、終わったのは夕方でした
次の診察は丁度2週間後となりました。
母乳を上げる時には必須とのことで、早めに購入していました。赤ちゃんの口に入っても安心です。
おむつ等を一纏めにする為に最初使用していました。