のんちゃんがお空に行ってから

もうすぐ1年になります。


彼女と出会ったのは4〜5年前かな…


共通のお友達を通じて…

私が主催する、とあるイベントに参加してくれてね、

その時の様子がちょっと気になったので

お友達に尋ねたら、

折り返し本人からラインをもらったのでした。


それは彼女の身体が病気であるという、

とても厳しい内容でした。

でも、のんちゃんは絶対良くなるよ。と

会うたびに話してくれましたし、

私もそう信じていました。


彼女は辛い治療を受けては

美香さんに会いにいく。

セッション受ける!って言いながら

それを乗り越えて私に会いに来てくれました。

セッションも受けてくれ、たくさんの気づきを私自身も彼女からいただきました。


手術の時には私とのツーショット写真持ってきてるねん。って、ラインに貼って送ってくれたり…

愛娘ちゃんと犬たちと一緒に水遊びに行ったこともありました。

無心に川で石を積んで遊んでいた姿は

とても小さな子どものようでした。


今度は夏にキャンプに行こうね。

星空が見たいな。と、のんちゃん。

うん!行こうね。と、私。


そんな風に言ってた彼女は

去年の今頃、夏を待たずに

星になってしまいました。


とても悲しかったのに…

私は泣けませんでした。

なぜなら…

私の中の想念、煩悩がいろいろ出てきて

彼女の死を受け入れることができなかったからなのです。


彼女はなんであの時あの選択をしたんだろう?


わからない。

わからない。

これはあくまで私のエゴですが…

自分の中で納得がいかなかったのかもしれません。


5月になり、そろそろ一周忌だなぁーなんて思っていたら、

淡路島在住の彼女のお友達から連絡がありました。

少しやり取りをして…


そして、これも偶然ですが、

私は旦那さんと一緒に淡路島にキャンプに行くことになっていたの。

それをSNSに投稿したら…

その淡路島在住のお友達が

そこのキャンプ場に描いてあるイラスト、

増田薫さんって方が描かれたものですが、

のんちゃんも大好きで応援されてた方なんですよ。って、コメントをいただきました。


へぇーっ!可愛いなぁーって思って何気なく見てたので、こんなところでのんちゃんの話が出るなんて不思議…って、思っていました。


次の日、キャンプ場を後に、お昼を食べに行こうと思って調べていたら、

またその方が素敵なカフェに行かれているのを発見!割と近くだったのでそこに行ってみることにしました。

ボリューム満点のランチ、とても美味しかったーって、お礼のメッセージをしたら、

そこのカフェにも増田薫さんのイラストが描いてありますよと教えてくださったの。


ここまで増田薫さんの名前を耳にしたら

一体どんな方なんだろう…って、気になって…

インスタを拝見したら…

なんと美しい…

零戦、馬、武将、龍、仏像…

水墨画のようなモノトーンの絵がそこにはいっぱいありました。


それから彼女のYouTubeも見ました。

そこには淡路島から発信している彼女の姿がありました。

「皆さん、皆さんの中で時計の針の音が聞こえたら、後悔しないように伝えたいことを誰かに伝えてください。淡路島の風が皆さんの勇気を見守ってくれています。」


心に消せない火を灯せ。


のんちゃんはまだお若い、可愛らしい彼女と自分を重ねていたのかな…?

彼女の生き方、考え方にとても共感していたのだなぁと感じました。


と、同時に…


私は増田薫さんが好きって言ってた

のんちゃんのお人柄、本当の無邪気な心に

この作品たちを通して感じることができたような気がして…

なんとも言えない気持ちになったのでした。


この絵を見て心を震わせたのんちゃんの本質を…

改めて…

こんなにも素敵な人だったんだなぁ…

彼女の持つこんな一面に

彼女が生きてる間に

私…気づけていたのかな…

見えていたのかな…


なんだかとっても申し訳ない気持ちになって…


そしたら涙がどっと溢れてきて…


しばらく呆然としていました。


ふと、FBを見たらちょうど

清水友邦さんの投稿が上がってきて…

マグノリアの花のことが書いてありました。


宮沢賢治はマグノリアの花のことを寂静印といっています。

仏教の言葉で寂静印とは煩悩の炎が吹き消された悟りの世界のことです。

(清水さんの投稿より抜粋させていただきました)


どういうことかというと…

マグノリアを探しにきた人が

一心にマグノリアを探しても見つからない。

ふと後ろを見ると今まで歩いてきた山道一面にマグノリアの花が咲いていたという例え話。

この世界では煩悩(思い込み)にまみれて、本質が見えないということのようでした。


ああ、その通りだ…


その胸の内を

お友達にメッセージすると、

「僕は生きている間は本質が視えたりしないんじゃないかなーと思うよ」と。

そして現世では煩悩は服。

裸という状態の本質にまとったものが煩悩だよ。と教えてくださいました。(ちょっとニュアンスは違うかもやけど。)


またこの言葉に救われるんだな〜

ありがとうございます。🙏


どんな人にも光り輝く本質がある。

煩悩にまみれて視えなくてもそこを信じて

そこに光を当てて

生きていきたいな。


「ね、きっと美香さん好きと思うから

増田薫さんと繋がって〜

この人の絵を見てちょうだい〜」

そんな風にのんちゃんがいろんな人を通してメッセージを送ってくれたように思えて仕方がないのです。


そして

肉体はなくなっても

こうして繋がってる。

目には視えないご縁の糸を手繰り寄せているような…

そんな感覚に胸が震えています。


のんちゃん、キャンプでは星がとても綺麗だったよ。🙏


今日もありがとう。


増田薫さんのインスタはこちら

https://instagram.com/kaoru_masuda?igshid=YmMyMTA2M2Y=