スカッと抜けるような空に誘われて…
旦那さんとワンズと一緒に有馬富士公園へ。


ワンズと一緒に歩くと
ミラクルな景色に出会える。

今日はいっぱい歩こう〜♪♪♪


後ろに見えるのが
有馬富士。

太陽がステキすぎて…
雲もどんどん形を変えるので…
思わず上を向いて立ち止まってしまう。


湖畔を歩いていると、
望遠レンズのついたカメラを構えた人を
何人も見かけた。

その中のおひとりに
旦那さんが声をかける。

「どんな鳥が撮れるんですか?」

そしたら、親切なその方は
これからルリビタキの来るポイントに行くから
一緒に来ますか?と
言ってくださった。

私たちは犬を連れていたので
なるべくそういう方たちのお邪魔にならないように…と少し気を使いながら歩いていたので、
その言葉は意外だった。

「犬たち、連れてってもいいんですか?」

「いいですよ。
鳥たちは犬を見たから寄ってこないことはないと思います。
怖かったら飛べばいいんですから。
彼らが恐れるのは、同じように飛ぶものです。
鷹などの猛禽類が怖いんです。」

なるほど…
と、私たちはその方について行った。


林の道を少しそれて30mくらい歩いたところで
その方は止まり、三脚を設置した。

そして、たぶんなんにんもの鳥好きな方たちが
いつも使っているであろう少し大きな枝を
慣れた手つきで茂みの中から取り出して地面に置きながらこう言った。

「ほんとはね、ここにミルワームとかを
置くんです。ここの鳥たちは餌付けされているのでね。
もう、鳥たちは私たちがここに来たことも見ているし、犬たちがいることも見ています。
5分もしないうちに出てきますよ。」

なんだか私はドキドキした。

「鳥たちから私たちが見られている…」

今までそんな感覚になったことがなかった。

思わずあたりを見回した。


あたりはしーんとしていて…
鳥たちも気配を消しているように感じた。

犬たちを落ち着かせ
私自身も息をひそめるようにしていると、

しばらくして
可愛い鳴き声がしてきた。

「あ、もう近くに来てますね。」
その方はカメラを構えた。

ほどなくして
近くの茂みの中から
その地面に置かれた枝を上から覗き込むように
少し上の枝にルリビタキが止まった。

うわぁー!
すごく綺麗だ。
そして意外と大きい。

ルリビタキは早くミルワームを置いてちょうだい。と、催促していた。
でも、その方もミルワームは持ってなくて…
私たちが持っていた、犬のオヤツ(白身魚を加工したもの)を試しに置いてみることにした。(笑)

その時の様子がこちら。




面白いことに
ルリビタキはやはり犬のオヤツには興味を示さず…(笑)
違う!違う!って
少しイライラしているようだった。

旦那さんが寄っていっても
エサを待っているのか
ルリビタキは逃げなかった。

その時の写真がこれ。


しばらくしたら諦めて飛び去ってしまった。

これでこの回は終わりです。
その方が言って
ふっと私たちの緊張が緩んだ。

間近でこんな風に鳥を見るのは
なかなかないことで…
私はとても興奮していた。

その方は私たちに話してくださった。

鳥を撮っている方でも
近くに人が通ると少しイラっとする方もいらっしゃいます。
気をつけないといけないのは
鳥の来るポイントに先に誰かがいたときは
そこを荒らさないように
静かに去ることなんですね。

(そんなルールを守りながら)

こういうポイントを知ってて
こういうやり方を知っていると
こんな風に鳥たちに会えるんですよ。

いつもの公園でも
見方を変えるだけで
こんな風に鳥の世界を覗くことができるんです。

鳥たちは普段はここらへんの茂みの中に身を隠しています。
まさかこんな美しい鳥に会えるなんて
思わなかったでしょう?


ほんとにそうだ。

空に
太陽に
湖の水鳥たちに
茂みの中の小鳥たちに…
そこに意識を向けるだけで

今まで見えなかったものが
見えてくる。

犬たちと一緒にいるだけで
もうすでに私は
その世界を覗いている。

とても親切なおじさまの…
大切にしている秘密の宝物のひとつを
そっと
私たちに見せていただけた気がして
すごく嬉しかった。

私たちは何度もお礼を言って
そこを離れた。


長い緩やかな坂道を登って行くときも
やっぱり
綺麗な空だったよ。

今日もありがとう。