施術が終わったら
彼女がこうつぶやいた。

わー、えっとえっと〜
ベッドはどこだっけ?
身体はどこだっけ?って感じね。

ベッドと身体の境目がない。
溶けてるって…(*´艸`*)

私も今のセッションの余韻にどっぷりと浸りながら感じたことを伝える。

身体がニュートラルって
こういう状態なのかもね〜
完全なるノンストレス。

人が少しでもこんな状態(ノンストレス)で居続けられたなら
本当に神さまと対話しながら生きれるんじゃないかな。
そんなことを思った。

ね、この状態はこれからどうなるんだろう?

身体の感覚は戻ってくるよ。
それまでゆっくり寝てて…

心と身体は旅をする。
身体は細かな粒子になり
宇宙に放たれる。
キラキラと輝きながら
クルクルと回りながら
いろんな感情を振り払い
軽〜く軽〜くまるでひとつひとつが小鳥の羽のようになって
またふわっと元の位置に集められるようだ。

私は誰かを意図して浄化しようとは思わない。
結果的に
それが必要ならば勝手に起こるはずだから。
起こってくること…
それを浄化というのかどうかすら
私にはわかりようがない。(笑)

自分のそんなスタイルが好きだ。

セッションの最初に
彼女の選んだWOTE精油を並べて…
マナカードを引いてもらっていた。

それはセッションの大切な道しるべとなる。

この場合、リーディングはするけれども
そこにはゆったりとした幅を持たせる。
言葉にとらわれず
はーん…そうね…
って、感覚で捉えながら
ボディに触れながら
お互いで確かめ合っていく。

彼女の身体を感じたとき
彼女の本質は全く
現実の人間的なあれこれとは違うところにあるのだと感じた。

そこに寄り添ってみる。
とても宇宙的な
でも
太古から大切に伝えられてきた
壮大な歴史の中の
目には見えない大切なものに対する
「尊厳」のような感覚が
静かに伝わってくる。

彼女は「そこ」と
まじめに向き合っている気がした。

だから畏れ多い。
だからむやみに触りたくないのだ。
それは「知っている」人の感覚なのだと思った。

私は気づいたら自然について
自分の思うことを話していた。

人の命も動物の命も
そしてこの地球の自然に対しても…

なんでも自分の力で…
って
どうのこうのしようと思っちゃいけない気がするんだ…

畏れ多くて触れない領域があると
私も感じる。

それを聞きながら
彼女がオリンピックの話をしてくれた。

本来は神さまに自分の美しさを奉納する、
見てもらうためにオリンピックはあったのかなぁって…
美しく走とかね。
美しく跳ぶとかね。
美しい肉体を見せるとかね。

オリンピックも
古典芸能も
もっとシンプルに厳かに…
人間が神さまと対話するための手段だったんだろうねぇ〜

ほんと、そうだねぇ〜

やがて彼女はベットから起き上がり、
とてもスッキリした顔でこっちを見て
ニッコリ笑った。
その笑顔を見ただけでビューンと。
夏バテも飛んでくようだわ。

今日もありがとう。