娘がまだ小さい頃、
「あのね、今日お買い物にいったら
私のことお客さまって呼んでくれたの~」
って、すごく喜んで話してくれたのを思い出した。

小さな女の子にとって
「お客さま」って呼ばれることは
とても大切にされてるような…
丁寧に扱ってくれてるような…
そのときだけ大人になったような…
そんな気持ちだったんだろうな…

そのひとことで
「女の子」は「お客さま」になりきれる。

その喜びに満ちた笑顔は
今でも覚えてる…

はじめて私が
保育所実習に行った時、
子どもが一生懸命
「ねえ、せんせ、せんせ」と
話しかけてきてくれてるのに
それが私のことだと気づかずにいたなぁ~(笑)
その頃も大ボケやん。(*´艸`*)

「あ!私のこと?」って…
気づいた時の
なんとも言えない嬉しい気持ち。
そして、私のことを
全面的に信頼して「先生」と
呼んでくれた子どもたちに対して
いい緊張感と不安感とが入り混じった気持ち。
これも覚えてる。

その気持ちを大切に持ちながら
私は「先生」になった。

それから結婚して
近所の八百屋さんに
「奥さん」と呼ばれた。
その時も誰のことか気づかなかったなぁ~(笑)
「えっ?私??」みたいな。

お母さんになってからは
「お母さん」
「ママ」

子どもの幼稚園では
香奈ちゃんのお母さんとか
香奈ママ~とか
呼ばれていて…

その時その時で
私は
お母さんにもなり、
奥さんにもなり、
おばさんにもなり…(笑)

犬のつながりのお友達は
ウィズママ~
ファンタママ~って
呼んでくれるしね。

とても自然に
もちろん、大きな喜びとともに
いろんな呼び名になりきっていった。
そうしたかったんだ。

今改めて思うのは…
私には
「美香」っていう名前があって。

私の周りの大切なひとたちが
「美香さん」
「美香りん」って
呼んでくれることに
とても嬉しさを感じています。

そう呼ばれるたびに
本来の自分に還っていく
本来の自分を思い出していく…

名前って、本来の自分を思い出す
魔法の言葉なのかも…(笑)
そんな気がします。

~追記~
あ、もう、数十年
あだ名で呼んでくれてる親愛なるアナタ!
それもとても嬉しいのよ~
どうぞそのままでね。(笑)

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