とても興味深い記事が掲載されていました。
元武富士バンブーのキャプテン、内藤香菜子選手と、原桂子選手がインタビューに答えているのですが、チームの人気向上のために、選手としてしてきた努力の限界と、とりまく環境について語っています。
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内藤選手は「会社の状況が悪いことは1年前から分かっていた」と振り返る。
(中略)
武富士では全選手がブログを頻繁に更新し、ファンのメッセージにはまめに返事をした。
しかし、内藤選手は「それ以外に何をしたらよいか分からなかった」
と、人気向上のための選手個人の努力に限界も感じたという。
今春、内藤選手と原選手は武富士と同じ埼玉県をホームとする、
サッカーJ1・浦和レッズの試合を観戦に行った。
「熱狂的な雰囲気で、応援したいと自然に思った」と原選手は振り返る。
一方、08年度に武富士が埼玉県で試合をしたのは59試合中5回だけ。
内藤選手は「固定ファンが増えなかった」と話し、
本拠地での試合増がファン獲得につながると指摘する。
企業スポーツを取り巻く環境は厳しい。
「チームが減れば、バレーボールに打ち込む子供たちの目標がなくなり、全日本も弱くなる」
と原選手は危機感を募らせる。
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以上、「毎日jp 山梨」の記事より引用
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20090613ddlk19050098000c.html
そんな思いを持ちながら、ブログの更新を続けてくれていたんだということを知り、選手たちの気持ちを思うと、とても切なくなりました。
武富士バンブーには、全選手の個人ブログがありましたよね。
わたしも読者でした。
とくに、今回のインタビューを受けていた内藤キャプテンや原選手は、
本当にマメに更新してくれていました。
2人の人柄がわかると、自然と観戦にいったときには注目するようになり、ファンになっていきます。
こんな人(私)がいるのだから、きっと他にもそういう人たちはたくさんいたと思います。
でも、ブログはチーム人気を向上させるための土台にはなりえず、、、
まずは、チームに感心をもってもらえるような環境づくりこそが大事なのでしょうね。
それがあった上でのブログは、とっても大きな役割を果たすのだと思います。
いくら選手が努力しても、その環境を整えるのは、選手の仕事ではありませんものね。
地元で試合をしたのが、59試合中5回だけって。少なすぎますものね~。。。
誰かが、「こういうチームが頑張ってるから、今度応援に来てね!」って言ったって
「次回の試合は、2ヵ月後だよ!」 遠っ
もう忘れてますよね~。。。。
アカロケだって、08/09の前半は、ほとんど、関東で試合がなくて、ずっと生観戦できなかったんですよね。
あれは悲しすぎました。。。一回だけ深谷であったけど、あれは遠かった。泣
同じく、廃部危機にあったパイオニアは、最終的には、企業の判断も「地域のみなさんに愛されているチームだから」という理由で、廃部をとどまったと伝えられています。
たしかに、企業チームの中では、地域による応援の印象が一番強いチームのように感じます。
なぜだろう?なにが違うのかな?土地柄?
廃部報道のあと、山形で行われた試合では、本当に熱い雰囲気だったそうですよね。
武富士バンブーやNECブルーロケッツだけでなく、
他のチームでも、不況のあおりで選手の希望叶わず引退することもあるかもしれません。
全国各地をくまなくまわるのも大事だと思うし、
(でも、実際、全然くまなくじゃないけど・・・)
地元での試合を増やすだけでは解決しないのでしょうが、
企業の経営に振り回されないチーム運営を考えていくことは、やっぱり大切ですよね。