12月に入り、室内外ともに空気が乾燥する季節となりました。私たち人間と同じように、ペットの皮膚や被毛も乾燥による大きなダメージを受けています。
冬の乾燥を放置すると、フケやかゆみ、ひいては皮膚炎や病気の悪化につながることもあります。大切な家族であるペットが健やかに冬を越せるよう、スキンケアとブラッシングの重要性をお伝えします。

💧 なぜ冬はペットの皮膚・被毛が乾燥するのか?
冬の乾燥の原因は主に以下の2点です。
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外気の乾燥: 大気中の湿度が下がるため、皮膚から水分が奪われやすくなります。
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暖房器具の使用: エアコンやヒーターは室温を上げますが、同時に空気を乾燥させ、皮膚のバリア機能が低下しやすくなります。
この乾燥によって皮膚のターンオーバーが乱れ、フケが増えたり、かゆみを感じて掻きむしり、炎症を引き起こす悪循環に陥ってしまうのです。
🧴 いますぐ始める!自宅でできる保湿ケア
乾燥対策の基本は「水分補給」と「油分によるバリア機能強化」です。
1. 室内環境のコントロール
最も重要かつ手軽な対策です。
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加湿器の活用: ペットが過ごす部屋の湿度は**50%〜60%**を目安に保ちましょう。適度な湿度は皮膚だけでなく、呼吸器の粘膜保護にも役立ちます。
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飲水量のチェック: 寒さで飲水量が減ると、体の内側からも乾燥が進みます。新鮮な水を常に用意し、ぬるま湯にする、ウェットフードを取り入れるなどして、積極的に水分補給を促しましょう。
2. スキンケアアイテムの活用
日々のケアに保湿アイテムをプラスしましょう。
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保湿シャンプーとコンディショナー: 冬季は高保湿成分が配合されたシャンプーを選び、洗いすぎに注意し、シャンプー後は必ず保湿力のあるコンディショナーやリンスで油分を補ってください。
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保湿スプレー・ローション: お散歩後やブラッシング時、乾燥が気になる部位(背中、お腹、四肢の関節周りなど)に、日常的に保湿スプレーやローションを塗布します。皮膚のバリア機能を外から補い、かゆみを抑える効果も期待できます。
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🐾 ブラッシングは「血行促進」と「予防」の要
「ブラッシング=毛並みを整える」だけではありません。冬こそ、ブラッシングは健康維持に不可欠なケアとなります。
1. 血行を促進し、皮膚の活力を高める
適度な力で行うブラッシングは、皮膚表面に心地よい刺激を与え、血行を促進します。
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血流が良くなると、皮膚に必要な栄養素が行き渡りやすくなり、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が正常化します。
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これにより、乾燥によるダメージからの回復を早めたり、免疫力の維持にも繋がります。
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マッサージ効果もあるため、リラックス効果も高まります。
2. 毛玉を予防し、皮膚の通気性を確保する
冬は抜け毛が減る代わりに、厚い冬毛が絡み合いやすくなります。
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毛玉の発生予防: 特に長毛種やダブルコートの犬猫は、毛玉ができると皮膚が引っ張られ、痛みや血行不良を引き起こします。毛玉の中は通気性が悪くなり、皮膚炎の原因にもなります。
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保湿剤の浸透サポート: ブラッシングで死毛やフケを取り除いた後であれば、上記で紹介した保湿スプレーやローションが皮膚までしっかりと浸透し、効果を発揮しやすくなります。
| ブラッシングの頻度 | 毎日、短時間(5〜10分)行うのが理想です。 |
| 使用する道具 | 被毛の長さやタイプに合わせて、スリッカーブラシ、ピンブラシ、コームなどを使い分けましょう。 |

かゆみが続く場合は
日頃のケアを徹底しても、以下のような症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診してください。
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激しいかゆみで夜も眠れない
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体を掻きすぎて皮膚が赤くただれている
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フケが異常に多い、または脂っぽい
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毛が円形に抜けている箇所がある
これらは単なる乾燥ではなく、アレルギーや別の皮膚疾患のサインである可能性があります。獣医師と相談し、適切な内服薬や外用薬、食事療法などの指導を受けましょう。
今年の冬は、保湿ケアとブラッシングを日課にして、愛するペットの皮膚と被毛を健康に保ちましょう。
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