イベントの総括その2(11月2日)トークライブ「地図は意外とウソつき」ゲストちずらぼ(遠藤宏之)さん。

 

 

 

 11月2日に、当店の開店当時からお世話になっている「ちずらぼ」さんこと遠藤宏之さんの著書「地図は意外とウソつき」の発売を記念してトークライブを開催しました。
 
  地図というのは実際の事象をそのまま表現するためには、事実を曲げないと表現できないものである。例えばお店のすぐ近くを走る、国道246号線。上には高架になった首都高速3号渋谷線、地下には東急田園都市線が走っている。こういう3階建になった道路を「地図」に表現するためにはそのままの事象通りに描かれていることは、まず無いでしょう。そのためには高速道路を実際より細く表現したりその下の246を広く表現したりとにかく「わかりやすく」伝えるためにはなんとなくそうなっていればいいわけである。
 
 そんな事象に対してわかりやすく書かれた本が河出書房新社より発売されました。イベントのきっかけは遠藤さんが本の大部分を執筆された山川出版社の今こそ学ぼう地理の基本防災編。この本を紹介してX(旧ツイッター)に載せようと色々リサーチしていたら1ヶ月後に発売予定だったこの地図は意外とウソつきの本がAmazonのサイトに載っていました。ご本人のツイートより前に発表したら結構バズりまして、これは何か遠藤さんのイベントをやろうとなったわけです。
 
 で、お忙しい遠藤さんのスケジュールをお伺いし、連休の前夜というちょっと一杯でもという日に決まりました。
遠藤さん曰く、一般の地図が好きな素人さん向けに分かりやすく書いた本でしたが、イベント告知後に募集をかけたら遠藤さんのお知り合いの地図界隈の「プロ」と呼ばれる人たちが大多数を占める形の会になりました。
 
 測量会社の方から大学の教授、高校の地理の先生、地図出版会社の方などの方達の前で遠藤さんの楽しい「講演」がスタートし、配信ではなかなか語れない?地図業界のいろいろな大人の事情話など地図業界ならではの内容から、GPSをGPSと言ってはいけない!運動(GPSは固有名詞であることから本当はGNSS:Global Navigation Satellite Systemと呼ぶのが正しい)のお話、デジタルマップの限界トークなどとても楽しくためになる時間でした。
 
 お客様も錚々たる方々ばかりでした。
 
参加された皆様、ありがとうございました。
本の表紙
集合写真です。

 

参加者の皆様(ネット掲載は承諾を得ております)