ロータスエリーゼの作業に行ってきた | のっちのエリーゼ日記

ロータスエリーゼの作業に行ってきた

まずはお礼を述べたい。先日の記事のホンダ車の写メの車名を教えて頂いたことに感謝申し上げたい。実はトルネオは別記事で少しとりあげたことがある。ちょうどよいサイズ感と落ち着いたセダンのパッケージ、そして禁断のVTECエンジン、なかなか魅力的な車だと思うけど、滅多に見ることがない。


イタリアンメカニックのガレージに入っていたトルネオは、VTECエンジンの調整をはじめ何度も手を入れ、メカニックが仕上げた数多の車の中でトップクラスのコンディションになったらしい。ところが!である、街中にて足回りを含め激しくヒットしその後手離され、ご家族のためにオデッセイに乗り換えられたとのこと。


かつて、何日もの長い作業が終わり、ガレージを出られて僅か10分後に全損となったマセラティシャマルのことがふと頭をよぎる。それでもシャマルは7割の仕上がりだったという。メカニックはさんざん「踏んだらダメですよ」と忠告していたにも関わらずである。彼の満点の仕上がりなら、もっと凶暴な車になっていたことかと。イタリアンメカニック恐るべしである。シャマルは、IHIの爆発的ターボに足回りが全くついてこないみたい。


イタリアンメカニックはVTECの調整にもとても長けておられる。ディーラーなどの整備のみでは本来の実力を全然発揮できていないとのこと。しっかりと整備調整されたVTECは、低速ではやや野暮ったいサウンドではあるものの、高回転ではそれこそ昔のホンダ二輪同等、官能的な音と回り方をするとか。そんな思い入れのあるトルネオだった様である。


さてようやく本題である。エリーゼの遮熱板2枚の装着が終わった。手が入り難い部位のボルト締めなど、外す時よりもうんとたいへんだった。

手が届き難い場所のボルト締めに使われた工具。先端の開き方の違いにより順番に仮留めされる。

ここでひとつ思うことがある。イタリアンメカニックの工賃がリーズナボーな理由として、安易にASY交換などせずに、細かく直すことも挙げられるが、それ以外に外さなくてよいものは外さないというのもある。なんとか手を入れて作業をされる。おかげでメカニックは両手首のある部位の軟骨がなくなったらしい。「そんな人はまずおられない」とお医者さんの弁。


きれいに折れていたステイは、溶接での修理ではなく、フリーランスレーシングメカニックによりなんとワンオフ製作していただいた。角の溶接の隙間からひび割れたりして同じことになると。イタリアンメカニックは、エンジン内部の加工などは全て彼のところへ出すとのこと。彼が使う溶接機はうん百万円するらしい。エンジン本体の作業などなら鈴鹿界隈にもあるのでは?と尋ねたところ、鈴鹿界隈の加工屋さんで出来ることは彼なら全てカバーするだろうとのこと。フローレンスメカニック恐るべしである。

遮熱板固定のために使うのが勿体無い様なワンオフ製作のこの美しい部品を、シーラントを塗布した上でリベット留め。こんなところにもシーラントを塗るなんて全く知らんと。エリーゼシャシーのボンド+リベットを彷彿とさせる。

外側も装着して作業終了。

本日はアウディRS4がガレージに入っていたが、長く居座るポルシェに場所を譲ってもらっての作業だった。

これにて何年も悩まされていた例のシャカシャカ異音はなくなっちゃった。これは気分がいいのでちょっとドライブへ!と思ったけどとっとと帰ってきた。そのかわりに早朝はいつもの湖岸を走っていた。


最後に、単なる?遮熱板ごとき?に複数方面からご協力いただき、極上のパーツをご提供頂いたことに感謝申し上げたい。これはもうこれまで以上に思い入れも深まり大切に乗るしかないのである。