なんて言うのかな・・・お店に入った瞬間・・・
そこで働く自分の姿が、はっきりと思い描けたのだ。
いや・・・思い描くというじゃないな。
イメージとして、目の前にそのまま浮かんだのだった。
お店は、20坪位の、割とこじんまりしたスペースで、
内装も、シックで落ち着いた温かい色調で、押し付けがましくない。
座席数は・・・30席くらい・・・か・・・。
『珈琲で、ええか?』
妄想の世界に入っていた私は、西の声に、ハッと我に返った。
私が答える前に、西は店員に言った。
『珈琲、ふたつ!』
相変わらず、人の答えを聞く前になんでも決める人やなぁ~
『どないや?ええ店やろ。( ̄▽ ̄)=3
こんな時間でも、割と人も入ってるしな。』
ふと時計を見ると、3時少し前だった。
お客は、私達の他に4組ほどいた。
俗にアイドルタイムという時間帯だった。
3時~5時位は、飲食店は、一番暇な時間なのだ。
最近の飲食店は、その時間帯を閉めている所も多い。
『もし、仮に、ココを借りるとして・・・
初期費用はいくらくらいかかるんですか?』
『保証金やろ。。。あと、最初の家賃、
それと・・・言いにくいけど・・・
僕の不動産部門の話やから、会社としては手数料は貰わなあかんのや。』
ありゃま・・やっぱ、チャッカリしてはるゎ。(^_^;)
でも、当たり前やし、その方がビジネスライクな感じでええもんな。
『手数料・・・1か月分の20万円ですよね?』
『そう。・・・あとは・・・この持ち主との話し合いやな。
その辺は、うまいこと話もっていってやるから安心しぃ。
内装とか什器備品とかは、一切、請求せんように話はつけたる。』
『じゃ、440万ですか?』
『う~~~ん・・・・多分、そんなもんやな。
あと、名義変更料とか言うてくるかも知れんけど、それも話したる。』
『よく、考えてみます。いい話やとは思います。
でも、私にとっては、ものすごい大金やし、
1回、見たくらいでは、土地勘もないし・・・分らへんから。。』
『そら、そうや。何回か足を運んでみたらええ。
色んな曜日とか時間帯も変えてな。』
もちろん、そうするつもりだ。
その後、私達は、少し雑談して家に帰った。
440万円。440万円。440万円。440万円。。。。。
確かに、あの物件でいうと破格の値段だ。
でも・・・私の貯金は、200万しかない。(´・ω・`)
私だけの力では、到底無理な話だった。
当面の生活費や、住まいとか借りるお金もいる。
100万円をそれに回したとして、340万円足りない。
足りないというのは、ちょっと・・・あつかましいな。
無いのだ!(-_-メ
でも、私は・・・どうにかしてお金を工面したかった。