土曜日の新宿からの電車内。

運良く座れていた娘とわたしの前には、

野球観戦帰りらしいふたりの若いお嬢さんが吊り革につかまっていたのでした。

ジーンズにショート丈のTシャツとシャツを重ね、厚底のスニーカー。

野球の話でもするのか・・・。

が。

夜のお店で働いているようで、野球観戦中に店から呼び出されて向かう途中、

だとわかる話が始まりました。

その会話にとても気を引かれたわたし。


※ ※


ガールズバーなのかなと思いつつ、

その会話の内容に不思議な共感を覚えたF。

 ◯ちゃんが団体とった時って

 オーナーは絶対に全員に召集かける

 でも、あたしとか◎ちゃんがそれとっても

 他の女の子集めてくれないじゃん

 だから自分で頼むんだけど、

 ◎ちゃんは来てくれないな


 今日みたいにお休みの日にも集めてて

 ◯ちゃんの団体って言われて

 なんかだかなぁって思うわけ

 例えば◯ちゃんから

 休みの日にごめんね とか

 野球見てたんだよね、とか

 ごめんねありがとうは絶対ないし


 かと思えばオーナーは

 団体とった◯ちゃん凄いって褒めてて

 じゃぁあたしたちがとったときは?

 褒め言葉なんてないじゃん


綺麗なおふたりです。

でも、そのときはふたりともオフなので、

どちらかというと地味目でかっこいい。

今時のお化粧をきちんとしてるけれど

決してギラギラじゃなく清潔感もあるから、これからお仕事?の雰囲気は感じられません。

そして、ごくごく普通の声で淡々と、

現状を共有しているふたりです。

そして、

あとで娘とも共感したんだけれど、

次の言葉がすごく心に残ったわけです。


 あのさ、

 褒めるなら全員褒めるべきだよね

 叱る時も全員でいいからさ。

 こういう仕事って

 お客さんに贔屓があってもいいけど

 オーナーは公平であるべきだよね


※ ※ ※


仕事に対しては真面目な考えをその後も続けて話していました。

後輩にも教えている様子で、

その後輩に初めて指名がついた時にはご馳走してあげたそうです。

そしたら、後輩が誕生日にプレゼントくれた・・・とも話していて、

20代の女の子が一生懸命働いて、

好きな選手が出ている野球観戦してて、

途中で店から「出てくれ」と呼ばれたその現実をその界隈の数人で共有しました(笑)


近くにいたサラリーマンさんも、

全員褒めるべき&叱る時も全員でいい←

が聞こえた時、スマホから目を離して彼女を見てちょっと驚いていたようです。


そして私たちが降りる少し前、

 仕事は個人戦かもだけど、

 団体とったらチーム戦じゃん

 なんか、そういうとこわかって欲しい、

 オーナーにも。


と。

娘とわたしは会話していなかったけれど、

降りるために立ち上がった時、

そのふたりに席を譲るべく、なんとなーーく合図して立ち上がったのでした。

野球観戦&これから仕事だもの、

いくら若くても座ってって←と思ったF^^;


※ ※


自宅までの数分間、

娘とほぼ同時に「あのね」と話し始めたのはあのふたりの会話について。

ケンセツテキな愚痴だったよね、

と娘。

「みんな褒めるべき」がすごく心に残り、

頑張っているのが当然の人が誉められない状況を汲み取ったんだそうな。

たまに結果を出す人が褒められるなら、

いつも頑張っている人は報われない、と。


どこのお店だろうな。

あのふたりが働いているなら・・・と、

不思議な興味を持ったFだったのでした。