笑いの "伝統芸" ってよく聞きますよね。
ドリフとかダチョウ倶楽部のネタとか、やるって分かってるのに何回でも笑えるヤツ。
笑いの感覚って人それぞれですけど、僕にとって佐藤二朗のビンタがそうなってきてるなって思いました。
福田雄一作品でよく見るんですけど、叩くまでのモーションにちょっとバリエーションあったりして。
それにこの作品では仲野太賀でしたけど、他の作品では山田孝之や賀来賢人とかもやられてたり。
これから福田雄一作品で佐藤二朗を見かけたら、次はどんなパターンで誰がビンタされるか楽しみだな、って思いそうです。
ただ、福田雄一作品の他の笑いの部分は "伝統芸" になり損なったなって感じましたね。
この作品自体は結構前の作品なんですけど、僕自身は福田雄一作品は結構観ていて『銀魂』とか『勇者ヨシヒコ』とかは大好きなんですけど、それ以降に観た作品はそこまでって感じで。
この作品も観終わった後「笑ったなぁ」ってはならなくて。
この作品に関しては、笑いの部分を推したんじゃなさそうですけどね。
福田雄一作品の全体的なノリに飽きちゃってるんでしょうね。
同じようなことを宮藤官九郎作品でも感じたことがあります。
どの監督でも、笑いっていつまでもウケるようなスタイルを確立する、笑いの "伝統芸" を作るのって難しいんだなって思いました。
話自体はラブ・ストーリーが苦手な僕でもいい話だなって思えました。
山田孝之が長澤まさみに入れ込む理由とか、佐藤二朗が娘に自分の記憶障害を気付かれないようにするところとかよく分からないところはありましたけど。
好きな人が苦しまないようにいろいろ工夫する感じはよかったですね。
僕自身、こういう記憶障害がある人を好きになることができて、その人のためにこれだけのことをしてあげられるかって思っちゃいましたね。
全てが上手くいきすぎなくらいのハッピーエンドでしたけど、たまにこういうの観てもいいなって。
人のために一生懸命になれるっていいことなんだな、って思いました。
またひとつ、人に勧められる映画ができました 笑
他の方のレビューで毎日ファーストキス感覚でキスシーンが続くのがいいって書いているのを見ましたけど、僕はちょっと苦手だったかな。
誰であれ、人のキスシーンって何回も見るものじゃないなって思いました。
だから、キスじゃなくて一日の最後にプロポーズとかしてくれた方がよかったです。
それを毎日繰り返す。
50回じゃちょっと少ないので100回、それでも足りないので101回…
タイトルは『101回目のプロポ… あれ?
