思うままに感想を書くと、どうしても古典映画って絶賛はできないですね。
やはり古臭いという印象は拭いきれません。
演技もどこか不自然だし、撮り方も「なんでこんな角度から撮ったん?」って思うような不自然さがあります。
特に殺人シーンの演技は笑いそうになりました。
リアリティよりも、演技のための演技を優先しているというか。
刺された後にこんなゆっくり倒れないよな、って思いました。
多分、あっけなく死ぬよりゆっくり死んでいく方が観ている人たちに訴えるものがあるんでしょうね。
けど、そのゆっくり死にゆくシーンをゆっくり倒れることで表現するのは今観るとおかしいなぁと。
昔はそれが普通だったのかもしれませんね。
結末も今では全く新しくないオチです。
ただ、時代を考えると新しいオチだったんでしょうし、今でも似たようなオチの映画がたくさん作られているので、多くの監督に影響を与えた作品なんだなとは思います。
ただ、殺人シーンで小柄な女性の犯人を映すのはちょっと卑怯かな。
本気で犯人を探そうとして鑑賞している人たちはこれを見て犯人は小柄と限定してしまいますから。
女性に見えることに関しては「いや、これは変装かもしれない」って思えるけど、体格はごまかせないですからね。
だから、犯人の姿は映さないか、犯人は小柄な男性にすべきでしたね。
ただの映画鑑賞者の自分が映画のルールだとかは言えませんが、この点に関してはマナー違反だと言っておきます。
個人的に驚かされたのは、探偵役が殺された女性の彼氏みたいな人だったことです。
僕は途中から出てきた探偵が解決すると思ってましたから。
この男って、女性とこっそり会って本気で付き合ってないような感じにしてるちょっとクソ男じゃないですか。
なんなら途中で事件に巻き込まれて死んでもいいくらいです 笑
それが最終的には被害者の妹と協力して犯人逮捕まで持っていきましたからね。
それが唯一のサプライズでした 笑