最近、嫌になるくらい暑いじゃないですか。

僕は暑いの嫌いで、それが長引くものだから本当に嫌気が差してて。

夏に似合う映画って言われてるからこのタイミングで観てみましたけど、暑さで風景が揺らいで見えたり、出演者が常に汗ばんでいたり、観ているだけで暑苦しくて。

全編通してちょっとイラッとしちゃいましたね。

これは個人的な問題ですけどね。


もう僕もそれなりの歳なんですね。

人生も折り返しに入ったくらいには。

だからこの映画の登場人物たちの騒がしさがちょっとついていけないな、って。

もっと若い頃に観てたらもう少し印象がよかったかもしれませんね。

それに「過去が変わってしまうから未来のものを無闇にいじってはいけない」って言われてるのに、周りのものをいじって茶化す感じがイヤでしたね。

人が深刻なのにそれを茶化す人間って嫌いなんですよね、僕。

このノリが楽しいっていう人が多いと思うんですけど、僕はあんまり面白くなかったですね。

これも個人的な問題ですけどね。


時間の都合で2日に分けて観たんですけど、1日目に観た内容をちょっと忘れてて、大事な伏線は理解できてもちょっとした伏線は「?」ってなりましたね。

あのファミコンのカセットは何回も出てきましたけど、なんか仕掛けがあったんですかね?

それに、やっぱりタイムトラベルものって苦手で。

時系列が分からなくなったり、タイム・パラドックスみたいなのが理解できないことが多くて。

この映画で言えば、今日の『A』だと思っていた人物が実は昨日の『A』だったりとか…

これを書いていてもうまく説明できないし、ややこしいですよね。

こういうのをちゃんと理解して、うまく言語化できれば楽しめるんでしょうけどね。

これもまた個人的な問題ですね。


発想は面白いと思うんです。

タイムトラベルものって何年単位でするけど、基本的に昨日・今日しか行き来しないので。

今まで観たSFの中でいちばんスケールが小さいです。

けど、結果的にリモコンだけは大規模なタイムトラベルをしましたね。

そこは映画を振り返ると笑えました。

この脚本を考えた人は頭がいいと思います。

ただ、それを映画全体として楽しめるかどうかは人それぞれですね。

そう、"個人的な問題" なんです。