昔、観たんですけど全然覚えてなくて、最後まで観たか途中まで観たかもはっきり覚えていませんでした。
配信終了になるまでにもう一度観てみることにしました。
映画全体の雰囲気がいいですね。
現代を舞台にしたミステリーなんですけど、内容的にはホームズとかポアロとか古典的なミステリーに近いものを感じました。
その内容に合わせたのか、現代なのにどこか古めかしい雰囲気が出ています。
ファッションとか屋敷とか葉巻を吸っていたりとか、そのへんも効果的でしたね。
途中、古い時代が舞台と錯覚して「あれ?この時代にマグカップ?車のデザインが新しくない?」って思ってしまいましたから 笑
僕の中で映画の雰囲気って重要な要素なので、その作り方の上手さだけで高得点でした。
話の展開もよかったです。
事件の真相が結構早い段階で分かるんですけど、そこからまた話が展開するんです。
「もう事件の真相分かっちゃったけど、どういう結末になるの?」って思いながら観れました。
そんな大きなサプライズはないんですけど、小さな事実をひとつずつ確認しながら最終的な真相にたどりつく感じは楽しめましたね。
ただ、登場人物を覚えるのが苦手な僕にはちょっと辛かったです。
誰が亡くなった祖父の子で、誰がどこの夫婦の子で、どういう背景があるのかとか理解しながら観るのが大変でした。
ネットで登場人物の相関図を探して、途中チラチラ観ながら鑑賞してました。
映画館だったらそれができないのでアウトでした 笑
きっと登場人物が多すぎて理解できなくて面白くないって評価したでしょうね。
映画館で観るメリットの方が多く感じる僕ですけど、今回は家でスマホ片手で観れてよかったです。
『ナイブスアウト(knives out)』ってタイトルの割にナイフあんまり関係ないなと思いながら観てました。
死因がナイフで自分の喉を切ったのと、最後にちょっと使われるくらいでしたから。
だから "刃の館" とかいう設定もあんまり生かされてないなと思って。
NETFLIXオリジナル作品にこの作品の続編があるの見つけたんですけど、その作品は全くナイフと関係なさそうなのに『ナイブスアウト』ってタイトルが残ってて「?」ってなりましたし。
観終わった後に調べると、「knives out」って "ナイフを向け合っているように、人々が誰かに不快な感情を持ち、危害を加えようとしている状態" って意味らしくて、それがこの家族の人間関係を表していたんですね。
なかなか上手いダブルミーニングと思います。
続編も予告映像を観た感じではこの映画みたいに外面は仲がよさそうだけど実は…みたいな内容だと思うんで、いつか観たいと思います。
そういう人間の闇みたいなもの描いた作品好きなので 笑
それにしても、写真のキャッチフレーズみたいなのは下手すぎて残念でしたね。
この映画観て「ハイテンション・ノンストップ・ミステリー」とは書かないでしょう?
そんなに派手なシーンはないし、話は淡々と進んで途中停滞するところもあるので、ハイテンションでノンストップな作品ではないと思います。
客を引き寄せやすいフレーズではあるんでしょうけど、あまりにも広告詐欺なので今からでも辞めた方がいいですね。