「これだけは許せない他人の行動ってある?」って質問よくあると思うんですけど、僕は「飲食店でのマナーが悪いヤツ」ってのが頭に浮かびます。
この兄弟がそれでしたね。
途中、ちょっと高めのレストランに入るんですけど、そこでお金もないのにバンバン料理や酒を注文します。
しかも偉そうに。
その後もクチャクチャ食べたり、隣の客に絡んだり、その客が注文した食べ物食べたり…
こういうことするヤツ大嫌いなんです、僕。
音楽映画って贔屓目に観る僕ですけど、このシーンのせいでちょっと引いて観てしまいましたね。
それ以外は本当によかったです。
これまでいくつかミュージカル映画観てきましたけど、だいたいの映画ではミュージカルシーンに映る人全員が上手に踊ります。
けれどこの映画はシーンの中の何人かは踊るのが下手なんです。
でも逆にそれがいいな、って思いました。
上手く踊れなくてもいい、ダサい振り付けでもいい。
音楽に合わせて楽しく身体を動かす、それが最高じゃないですか。
これまで観たミュージカル映画より「かっこいい」とか「きれい」とは思えませんでしたけど、「楽しい」と思えたのはこの映画がいちばんかもしれません。
アレサ・フランクリンの動いている姿を観るのはほとんど初めてだったんですけど、存在感ありますね。
歌の上手さはハンパなかったです。
今までのミュージカル映画では体験したことありませんでしたけど、かなり迫力ある歌い出しからミュージカルシーンに入っちゃってましたね。
今まで観た映画ではリズムや伴奏から始まったり、静かに歌い出してからのミュージカルシーンでした。
けど、この映画のアレサ・フランクリンは突然に結構なトーンで歌い出したので「うわっ!こんな急にミュージカル入るん!?」ってなりましたもん。
あのパワーはすごかったですね。
コメディとしても自分の好みでしたね。
ドリフみたいなベタであり、車や建物をめちゃくちゃに壊しまくる。
カーチェイスシーンで勾配で次々に車が次々に横転して、かき集めたように何台も車が積み重なっていくシーンは面白かったですね。
「後ろの車、学習しろ」って思いましたもん 笑
途切れた橋から飛び出した車がめちゃくちゃ長い時間、空中に滞在していたのも笑いました。
「いつまで浮いてるん?そんな高いとこから飛んでないやろ」ってなりましたよ。
そして落ちたら爆発するかと思ったら道路が陥没して落下、その陥没した穴に後ろから走ってきた別の車も落下…
映画でカーチェイスシーンに面白みをあまり感じない僕でも、ラストのカーチェイスはいろいろと見どころがあって楽しめましたね。
ただ長かったです。
下手したらホールでのライブシーンより長かったんじゃないでしょうか。
もう少し短くして、ホールでのライブにもう1曲足してもよかったかな、と思います。
アメリカ映画で笑ったのは久しぶりな気がします。
笑いとしてはドリフやバカボンに近いかな。
傍若無人なヤツが周りを巻き込んで滅茶苦茶にする、日本の笑いでもよく見るパターンですね。
音楽と笑いの融合、最高の映画でした。
けど、あのレストランのシーンだけは許せないですね 笑
