頭が悪いことを自負すると楽です。
世間では高く評価されていようと、僕はこの映画はつまらなかったって言えますから。
この映画の内容がすーっと入ってくるほどの頭を僕は持ち合わせていませんでした。
90分無駄にしました。
分かっていたことなんですけど、SFって合わないです。
特にこういう現実と夢が行き来するようなヤツは、今起こっていることがどちらで起こっているか分からなくなって、観ていてモヤモヤしてきます。
どこが現実でどこが夢かを考察するのが目的の映画もあると思いますが、この映画はそんな感じではありませんでした。
終盤には夢と現実がごっちゃになってしまって、もう何が何だか分からなくなってしまいました。
夢の中のシーンはなんか気持ち悪かったですね。
多分、混沌とした悪夢を映画の中で再現したかったんでしょうけど、夢で見るようなものをここで再現されてもなぁ、と思ってしまいました。
90分間の中でそういう映像が流れる時間の割合が多すぎましたね。
もう少し現実世界の方の割合を増やしてくれた方がメンタル面でも衛生的でした。
あぁいう映像はミュージックビデオくらいの時間で観るのが適量ですね。
何十分も観せられるのは辛かったです。
この映画のレビューで、筒井康隆の描いた原作を忠実に再現している、と書かれているのを見かけました。
原作を読んでいないんですけど、このぐちゃぐちゃな映像を文章で表現したのか、とそっちに驚いてしまいました。
映画を観ていて「原作をここまで再現できたのか!」と驚いたことは何度か経験がありますが、「このシーンを文章で書けたのか!」と驚かされたのは初めてです。
この映画の収穫はその初体験だけです 笑
まぁレビューも嘘を書いたものがあったりしますし、本当にあの百鬼夜行を文章で表現しているのか分かりませんけど。
とにかく面白くない映画でした。
今まで感想を書いた映画の中でもワースト3に入るかもしれません。
今敏、ブラックリスト入りですね 笑