男だったら好きだろうってものが、自分はそんなに好きじゃないことが多いんです。

野球や格闘技、車やバイク、ギャンブルとか。

そんなんだから、自分は感性的には女性に近いのかなぁと思っています。

映画もそんな気がします。

マーベルみたいなヒーローものとか、アクションものとかあまり観ないし。

かと言って、甘ったるいラブ・ストーリーも観ませんけど 笑

この『ダークナイト』って、そんな映画の典型じゃないですか。

男は好きな人多いけど、女は全然面白いって言わない。

だからあまり期待してなかったんですけど、いい意味で期待を裏切られましたね。


前半は正直、ただのヒーローものって感じで退屈でした。

『バットマン』より、主人公側でもストーリーが進むので、ジョーカー目当てで観ていた僕にとってはちょっと退屈なシーンでした。

面白くなったのは、ジョーカーが捕まってからでしたね。

本来なら、敵が捕まったら安心するでしょう?

けど、このジョーカーは捕まっても全然安心できないんですよ。

ゴードン警部補の昇進が決まって他の警官が拍手している中、ジョーカーも檻の中から拍手しているんですが、その時の顔がなんとも言えません。

この後、絶対悪いこと起こるやん、って気になりましたもん 笑

案の定、その後の展開は最悪でしたね。

この映画を最後まで観て、バットマンの勝ちだという人はいないでしょう。

むしろ、完敗でしたね。

全てジョーカーの思い通りになったんですから。

これほど悪が正義を打ちのめした映画もあまり観た記憶がありませんね。


評判どおり、このジョーカーは最悪でした。

人間を肉体的にも精神的にも追いつめていく、悪の中の悪です。

その悪行もですけど、こまかい仕草や行動も不快極まりないです。

口が裂けているせいか涎をすするような音を頻繁に出したり、体幹を左右に揺らしながら早足で歩いたり…

人を不快にする仕草を研究して演じられていますね。

それに、口が裂けている理由が劇中で2回くらい語られるんですけど、結局どっちが本当か分からないんです。

あれはなんだったんでしょうね?

別に原因がどっちでもいいくらい、自分の口が裂けていることは大したことじゃないってジョーカーは思っているってことだったんでしょうか?

あとで何かに繋がるかと思いましたが、なんでもなかったですね。

そういう気持ち悪さが残されたのも、ジョーカーらしいですが 笑

これほどの不快さを見せられたのに惹かれてしまう…これほどの悪役はなかなかいないでしょう。

ジャック・ニコルソンのジョーカーより、僕はこちらの方が好きでしたね。


実はこの後、『スーサイド・スクワッド』も観ました。



このジョーカーはあまりカッコよくなかったですね。

ただのナルシストに見えました 笑

話としても面白くないです。

要は、上司のおばさんの尻拭いを、犯罪者の集団がさせられているだけの映画です。

特に語りたくなることもありませんでしたね。