キャストや主題歌のリストを見ると、オブラートに包んで言えばライトな、けど悪く言えば薄いストーリーの映画なんだろうなと予想しましたが、やっぱりそうでしたね。
ただ、決して全否定すべきではないと思います。
僕は小学生の頃から平和教育を受けていたり、祖父が出兵していたので戦争の悲惨さを聞かされていたり、戦争や平和に対して少なからず願うようになりました。
戦争が終わって長い年月が経ち、戦争の記憶も薄れていく中、過ちを繰り返さないためにも次の世代からそのまた次の世代へ戦争の恐ろしさや平和の大切さを伝えていかなければならないと思っています。
けど、戦争とはやはり悲惨なもので、それに関するものから目を背けてしまいたくなるものです。
リアルな戦争映画だと戦争を知らない若い世代は観ないかもしれない。
だから、こういう人気の俳優、アーティストが関わったり、戦争の恐ろしさや悲しさの表現が控えめに描かれていたりする映画なら若い世代でも観やすいし、戦争のことを少しずつでも知ってくれる。
この映画を観た後、他の戦争映画を観て戦争のさらなる恐ろしさを知ったり、特攻隊を知ろうと知覧特攻平和会館に行ったり、戦争を学ぶことになります。
そういう意味でも、こういう "観やすい戦争映画" は必要なんだと思います。
製作側がそこまで考えたかは知りませんけど 笑
この映画は自宅でAmazon Primeで観ました。
以前も述べたことがあるかもしれませんが、僕は家で観ると映画館ほど集中できないので、複雑なストーリーや登場人物が多い作品は理解できないことが多いんです。
この映画は登場人物が少なくて複雑な人間関係もないし、ストーリーも単純なので多少は集中を切らしても置いていかれることはありませんでした。
自分にとっては、この映画は少し物足りない戦争映画なので、映画館で観ると2,000円以上払って観るには満足できないでしょうが、自宅で観るにはちょうどよい映画でした。
主人公が現代とタイムスリップした後で人格が違いすぎるし、現代の性格ですぐに戦時中の食堂で素直に働ける適応力への違和感や、食堂のおばちゃんの戦時中とは思えないふくよかさも「まぁいいか」と思えてしまいます。
自宅で安価に映画を観ると大らかな気分になりますね 笑
ここまで書いたことも決して映画通ではなく感受性に乏しい人間の感想文として理解してもらえればいいです。
ストーリーはありきたりで戦争の描写も浅く、僕にとってはあまり面白みを感じない映画でしたが、表現を変えれば残酷描写を抑えた分かりやすいストーリーの戦争映画なので、映画をあまり観ない人にオススメです。
この映画を観て、戦争の恐ろしさや平和の大切さを知るきっかけになればそれはそれで僕はいいと思います。
もしこの映画で戦争映画に興味がわけば、僕が少ない知識ながらもっと悲惨な戦争映画を教えますので 笑