『グレイテスト・ショーマン』があまりにも面白くて、他のミュージカル映画にも興味が湧いたときにレンタルして観た作品です。

結果から言うと、『グレイテスト〜』の圧勝ですね。
他の作品と比べてしまうと、その映画の正当な評価はできないかもしれませんが、先に『グレイテスト〜』を観てしまった以上、比較せずにはいられませんでした。

『ラ・ラ・ランド』は現代を舞台にしたラブ・ストーリー、『グレイテスト・ショーマン』は19世紀半ばを舞台にした伝記、といった感じでしょうか。
この時点で2作品が並んでいたら、自分は『グレイテスト〜』を選んでしまいます。
『グレイテスト〜』は男でも女でもいけますが、『ラ・ラ・ランド』は女性向けかなぁという印象を受けましたね。
それに、音楽のよさやミュージカル・シーンの出来も『グレイテスト〜』の方がよかったと思います。
『グレイテスト〜』のミュージカル・シーンに関しては入り方も自然だったし、前後のミュージカル・シーンとの間隔や回数とかもちょうどよかったと思います。
「そろそろ唄って欲しいなぁ」って飢えてきたタイミングでミュージカル・シーンに入ってくれます。
『ラ・ラ・ランド』はちょっとミュージカル・シーンが足りない気がしました。
それに『グレイテスト〜』みたいに、いろんなキャストが唄ったというのもよかったですね。
「今度はこの人たちが唄って踊るのか!」ってワクワクもあるし、唄う人が変わればミュージカル・シーンもバリエーションが増えて、ひとつひとつのシーンが印象深いものになります。
歌唱力も『ラ・ラ・ランド』より『グレイテスト〜』のキャストの方が上でした。
もうとにかく、ミュージカル映画として『グレイテスト〜』は強すぎますね。


『ラ・ラ・ランド』のことより、『グレイテスト・ショーマン』の絶賛記事になってしまっているので、ひとつ『ラ・ラ・ランド』のよかったところも書いておきます。
主役の男女を最終的にくっつけなかったのはよかったと思います。
そして、ラストにはもし2人の関係が続いていたら、を仮想した日々が、走馬灯のようにミュージカル調で流れます。
もちろん、カップルの楽しい日々なので楽しいミュージカルのシーンなんですが、"実現できなかった未来" という見方をすれば少し悲しくも思えるシーンです。
ラストのミュージカル・シーンは、楽しくもあり悲しくもある、不思議な感情が湧いてくるシーンになっています。
それが僕にとっては面白いシーンでした。
このシーンが観れただけでも、2時間この映画に費やした価値はあったかなぁと思います。

悪い映画ではないんです。
ただ、この映画を観る前に強すぎる比較対象を観てしまいました 笑
それがこの映画の評価をちょっと下げてしまっただけです。
もし先に『グレイテスト・ショーマン』を観ていなかったら、この映画ももっと楽しめたかもしれません。
『グレイテスト〜』を観なければ、この映画には興味も持たなかったし、観ることもなかったんでしょうけど 笑