※ 以前、別ブログに書いたものを転載、一部改変


こういう映画を観ていて思うんですが、前知識を詰めて観るかまっさらで観るか、どちらが楽しめるのでしょうか?
この映画の場合、春秋戦国時代や始皇帝を前もって調べて望むか、ということです。
僕の場合は何も知らない状態で観ました。
もちろん原作も読んでいません。
なんせ、七つの国で争っているとナレーションがあって「あれ?三国志だから三つの国で争ってるんじゃないの?」って思いましたもん 笑
未だに春秋戦国時代と三国志がよく分かっていません。
もし、この映画を観る前に、春秋戦国時代や始皇帝などの知識を詰め込んで観たら、また違った見方ができたと思います。
この映画の楽しみ方として、前知識を入れるかどうかは、どちらが正しいと答えは出ないと思いますが、自分の中で悩ましいところです。

こういう壮大なテーマの漫画を実写化すると、文句を言うのが仕事みたいな人たちがたくさんいます。
「この漫画の壮大さは実写化不可能だ」とか言って。
けど、十分すごくないですか?
8万人の兵が集まっているシーンとか、秦王の城や山の民の砦みたいな建物とか、「さすが世界一広い国、中国やなぁ」って感心しましたもん。
これが実物ならよくこんなロケーションを見つけた、人を集めることができた、って褒めどころだし、CGならCGで優秀な技術が褒めどころです。
日本の映画も結構なスケールの世界観を描けるようになっていることを、実写化嫌悪派は分かってもいいんじゃないでしょうか。

ひとつ気になったのが、山崎賢人は滑舌が悪いですかね?
言葉が聞き取りにくい。
吉沢亮が演じていたのは "漂(ヒョウ)" なんですが、ヨウとかリョウとか聞こえるところがありました。
ストーリーの進行で主人公の親友だったヒョウのこと言ってるんだなぁとは分かるんですが、ときどき「ヨウって誰だ?」「リョウって出てきたかな?」と考えてしまうことがありました。
こういう映画を観る集中力を奪うような事態は避けたいんですけどね。
この映画だけじゃないんですけど、邦画の役者の滑舌の悪さだったり、ボソボソ喋るのはやめて欲しいですね。

とにかく、邦画でもこのレベルのスケールのでかさが表現できるようになったんだ、と感心させられた映画です。
ストーリーはまだ序章に過ぎない部分ですけど、それでも充分に面白いです。
この映画を観た後、本屋に寄って原作の漫画を5冊買って帰りました。
その後、全巻コンプリートしています。
続編も楽しみなんですが、コロナのせいで映画館のあるところまで行けそうにないのが残念です…