モロなネタバレから書かせてもらいますけど、小栗旬が死ぬんです。

今までの映画やドラマでは、小栗旬ってどうにかして生き延びてきたし、事件の解決までしてきましたよね。

主人公にすごく親身になったり、事件の真相に近付いたり、死亡フラグはビンビンに立ってましたけど「いや、それでも小栗旬なら」って思ってました。

それがこの映画では死ぬんですよ。

そこがいちばんのサプライズでした 

もし制作側が小栗旬のヒーローイメージを逆手に取って劇中で殺してしまったのなら、僕は完全にやられてしまいましたね


SEKAI NO OWARIFukaseはほぼ演技は初みたいですけど、よかったですね。

話題集めのキャスティングだろうとあまり期待してなかったんですけど。

人を殺しておきながら「どうして?」って子どもみたいに聞くシーンはちょっと怖かったですね。

無邪気な残虐性って悪を悪と思っていないところがあるので、「こいつなんでもするぞ」って思わされてゾッとします。

だからラストシーンは考え得る最悪の結末が頭をよぎって、いい意味で嫌な気分のまま観れました。

ちょっと不満を言えば、サイコパスな殺人鬼のわりにちょっとふくよかだったかな 

殺人でしか心が満たされないような異常者を演じているはずなのに、食でも満たされているようなルックスだと少し怖さが落ちますね。

それと、緑のダサいジャージも気になりましたけど、ギャップみたいなものを狙ったんでしょうか?

とは言えFukaseの演技がよかったのは事実なので、菅田将暉の役にもっとサブキャラ俳優をキャスティングして、Fukaseをもっと推した映画にしてもよかったんじゃないかとさえ思わされました。


ストーリーに関しては、僕は子どもが双子だと気付いてしまったので、高畑充希も襲われるんだろうなと早いうちに予測できてしまいました。

それにしても、いくら菅田将暉の家族を襲わせるように仕向けたからと言って、高畑充希を一人にするでしょうか?

警察に頼めなくても、友だちや知り合いに一緒にいてもらったり、実家に帰らせたりするんじゃないですかね?

それとまたありがちなモヤモヤした終わり方

Fukaseは結局何者だったのか?

(4人家族を集めたコミュニティの出身で正解?)

高畑充希が最後に感じた視線は何だったのか?

菅田将暉は事件解決後に何かに目覚めてしまったのか?

このへんがまた観る人の想像に任せますよ、な部分だったのかなぁと思います。

Fukaseが捕まった時点で集中力がちょっと切れちゃったので、その答えも描かれていたかもしれませんけど。

だから、ストーリーに関しては、それほど好きなものではなかったです。


とにかく、小栗旬が死んだことがいちばんビックリした映画でした