漫画・アニメの実写化映画に関しては、僕は全然否定的ではなくて、むしろ楽しんで観させてもらってます。
これはひどかったなぁっていうのが、特に思いつかないんですよ。
あの悪名高い『デビルマン』もふつうに観ることができましたし 笑
けど、日本の漫画・アニメが海外で実写化となると少し身構えてしまいます。
キャラクターの設定とか、ストーリーとか大きく変わってしまうことが多いので。
そうなると、もう原作とは別物にしか思えなくなります。
この作品もその覚悟で観たんですけど、不要な心配でした。

とにかく原作が好きなんだなぁって伝わってくるんですよ。
まず、キャラクターの髪型や衣装の再現度が高い。
ただのコスプレじゃなくて、自然に着こなしてる感じでしたね。
もうふだんからその格好で過ごしてるんじゃないかってくらい。
さすがオシャレの国、フランスです 笑
それに、「あぁこんなシーン、アニメでありそう」ってシーンが多くて、監督はアニメを全話観てこの映画の撮影に挑んだんじゃないかなって思うくらいでした。
この監督、主演もしてるみたいですけど、仕草もよく研究していたと思います。
ホントにシティーハンターが好きで映画にしたんだなぁと思いました。
随所に織り込まれる下ネタも、シティーハンターのテイストがよく出てます。
冒頭の病院での戦闘シーンで、患者の股間に電気ショックを与えると、心電図の波形がち◯この形になるのは笑いました。
下らない下ネタですけど、それがシティーハンターっぽい 笑
「こんな感じでやっていきますんで、最後までよろしく〜」って挨拶代わりにはよかったんじゃないでしょうか?
最後には、エンディングテーマに "GET WILD" ですよ。
これ、日本版だけかと思ったら、フランス版でも流れるみたいですね。
日本版よりは短めらしいですけど。
それでも、アニメを観た者からしたら、最後に "GET WILD" 流れたら「あぁシティーハンター観たなぁ」ってなりますから。
僕はこの監督の原作リスペクトの仕方は好きですね。

ちょっと残念だったのが、香の女優さんが少し老けてたかな。
遼より老けて見えましたもん 笑
ネットでこの女優さんが監督・主演の方の奥さんとか見かけた気がしましたけど、それが本当ならちょっと残念ですね。
そこは奥さんへの愛情より、原作への愛情を貫いて欲しかったです 笑

多分、原作ファンはこの映画を叩いているのかもしれません。
僕もシティーハンター好きですけど、それほど思い入れがないので、この映画も楽しめたのかもしれないですね。
けど、フランスの方が遠く日本の漫画・アニメにリスペクトを込めてこの作品を作ったことを評価してもいいんじゃないかと僕は思うんですけどね。