映画によっては、映画に消費する時間が上映時間だけじゃ終わりません。
観終わって、考察サイトを観るまでが映画の時間になることもあります。
この映画もそうでしたね。

すごく絶賛されている方がいて、楽しみにして鑑賞したんですけど、僕はそれほどでもなかったです。
ホラーやスプラッターとしてはイマイチだし、オチも昔観たことあるようなものでした。
クローンの反乱とか、自分もクローンだったとかは20年くらい前からあったんじゃないですかね?
結局、ハッキリ言わないので、誰がクローンと入れ替わったかは確信が持てないんです。
結局、その答えが気になっちゃって、答え合わせをするように考察サイトを観ちゃうんです。
それが正しいとも限らないし、そもそも作った人間から答えが語られることもないので、正解かどうかも分からないんですけど。
そこに今度は作品の裏テーマだとか、タイトルの本当の意味だとか、伏線みたいなものも書かれていて、それを思い出し確認するまでが映画鑑賞のワンセットです。
こういう考察や議論をさせるのが作り手側の狙いなんでしょうけど、僕はそういうのがあまり好きじゃなくて、映画を観終わったときに全ての謎が解けた方が後味がいいんです。
この映画みたいに、デリケートな社会問題を暗示させるのもよく分からないです。
そういう社会問題は、ストレートに題材として扱った方が効果的だと思うんですけどね。

あと、コメディと書かれているレビューも見ましたが、僕にはどこで笑えばいいか分かりませんでした。
何から何まで自分に合わない映画だったみたいです。