子供の時に外国語を学べる環境にあった人は幸せですね。難しい単語を覚えたり、文法に頭を悩ませたりのストレスを感じることなく、新しい言語を自分のものとして自然に取り込めるのですから。

 

その例で思い出すのが、NHKの某有名なアナウンサーが言っておられたことです。

「私は子供の時に英語圏で海外生活を送りました。親は私を英語環境に浸らせることで、自然に英語に馴染ませました。特に英語学習しなくても、英語を四六時中聴く環境に置いておけば英語を学ぶための基礎ができると親は思ったようです」

こんな内容のことをおっしゃっていました。

まあ、あまりにも自分の生活とかけ離れた世界に生きる人たちで、羨ましさえ感じなかったですねポーン

 

ちょっと前置きが長くなりました。

 

さて、スペイン語を初めて勉強する時、それなりにサーチしました。

どんな教科書がいいか?

調べに調べた結果、

Barron's Spanish Now! Level 1

にしました。

 

選んだ理由:

1)とても分厚く(!)、内容が豊富。ダイアログもたくさんある。出てくる単語の数が多い。

2)会話形式の部分と、文法の解説の部分がある、練習問題もたくさんあり、十分練習できる。

3)CDがついてくる。

 

いざこの分厚い本が届いた時にはワクワクしましたね…。

何年前とは言いませんが(!)

早速始めてみると…スイスイ進みました!

とてもわかりやすいし、読むこと、書くこと、聞くこと、問題の答えを声に出して答えることなど、とてもよく考えられた教材で自学自習に最適だと思いました。本当にやっている気がしたし、身について行っている、と思いました。

 

ところが…何となく危ういな、とチラッと感じ始めたんですね。Work unit 8 あたりでしたか。

各ユニットごとに文法的に新しい内容が出てくるのですが、それ以外の内容もどんどん入ってくるのです。つまり、例えばユニット8では不規則動詞を文法事項として取り上げているのに、まだ習っていないそれ以外の内容もいっぱい出てくるのです。何というか、詰め込みすぎの本なのですね! 

 

どうも消化不良だな…と感じながらも、まあいいか、と思っちゃったんです。

これは実は、新しいことを学ぶ学習者が陥りやすい罠かもしれません。

語学に限らずどんな分野でも。

 

ここでの(今思えばですが)教訓は、

 

自分がその内容を理解しているかどうか、素直に問いただして見ること

 

だと思います。自分に嘘をつきながらやってはダメですね。

 

というわけで、先に行けば行くほど、わからないことが積み残し状態になってしまいました。でも、「まあ、そのうちわかるだろう」「別のユニットに行けばまたわかるようになるだろう」とますます先送りにしてしまったのですね。

 

というわけで、このBarron’s の本のかなり終わり頃までやったにも関わらず、スペイン語は物にならなかったのです。それでも、まーったくの無駄かというと、そうでもないでしょう。今、文法重視でやり直している中で、単語や文法ですでに知っていることは結構あるので、学習の助けにはなります。

 

それではまた