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楽々主義

徒然なる日々

デザートであり、前菜的な感じだねっていう話。

西尾維新さんの、
『愚物語』を読みました。

物語シリーズが、
幕を閉じて、
完結して、
こうも次が早いとは!!笑

いわゆるスピンオフ的な、
本編とは直接関係ナイ、
阿良々木暦の絡まない、
お話たち。
老倉育、神原駿河、斧乃木余接の、
その後の物語。。。

読んだ感想としては、
じゃないな、
ここは例に習って、、、

今回のオチ、というか、読後談。

やはり物足りなさはある。
何せ、もう物語は綴じていて、
閉じられているのだから。

けれど、
ある意味で、
阿良々木暦によって、
生き方が覆り、二転三転し、
物語が、人生が変化した、
そんな渦中の彼女たちの、
それからも続く果てしなき道の、
一端を垣間見ることができる一冊。

結果として、
経つことのできない、
一期一会が、
彼と結ばれた縁が、
見え隠れしている。
言葉や行動の端々に、
彼に対する、
見栄が隠れている。

愛すべき愚かな人々の、
愛おしい愚かさを、
そしてまた、
それはそんな物語を、
追い続けてしまう者への、
全ての愚か者への、
愛の込められた本である。

次は誰の話だろうか、、、
と、
性懲りもなく、
しょうもない自分は、
また期待を胸に、
次回を待つのだろう。

個人的には、
臥煙、メメ、貝木、余弦、正弦の、
大学時代なんかも気になる。

ってか、
回収されてない、
明かされてない、
つまびらかにされてない、
色んな話がありすぎだろっっ!!

と、怒りは心頭なのだけれど、
最早すっかり、
物語の世界観が身に浸透していて、
結局はわくわくしながら、
涎だらだらしながら、
待ってるんですよ。
舞ってるんですよ。

言葉遊びたっぷりの、
ブログにしてみましたとさ。
してみまみた。笑
『じゃあ、まさか、僕は。。。』

これまでの経緯を考えてそう発言したが、タートスに一笑に伏された。

『勘違いするな、その時のリーヴァの子はお前ではない。その存在は世界の現状における極めて重要なファクターではあるが。
まぁ、後に語るとして。永久の命とともに、私は子どもの姿に、カインは一切の記憶を奪われて、かの地を去ることとなった。
他の三名については、行方不明だ。最も、生きていれば、の話だが。。。
と言うのも、行きこそ良かったが、帰り道が大変であった。単純な見落としだ。キーポエルには、行く方法は記されていても、帰路については全く書されていなかったからな。
我々は手探りで進んだが、何せこの姿に変えられた私や記憶喪失のカインでは、戦力どころか、足手まといにしかならなかった。他の三名は道中海に投げ出されたり、流されていったり、結局私カインも散り散りになってしまった。
私はバートル大陸の海に打ち上げられていたのを、偶然にもバーハルトに拾われた。恐らく、私の纏う何かからアクアの存在を感じ取ったのだろう。
しばらくした後、私は研究の為に陸続きであるこの地に移り、先程の男と出会ったた。命は助かったわけだが、運が良かったのか、悪かったのか。。。』

そこまで一気に話すと、タートスは傍らのコーヒーカップを口に運び、水分を補給した。

『それからは、ここで暮らしながらカインや仲間のことを調べた。もちろん、あのような事態に陥った最大の原因は、お前の父だ。許すことなどできるものか。』
『上陸してしばらく、我々は島の探索をした。未開の島はしかし、取り立てて変わったところはなかった。動植物は他の土地と同じ様なものが存在していたのだ。
ある意味で、落胆を隠せなかった。そして、島の調査も終わり帰路につこうとした頃、ついに解后の時が来た。
酷い嵐が来た次の日、虹の橋を渡ってアクアは我々の前に降り立ったのだ。』
『貴様らは、ここで何をしている。』
『それが、アクアの一言目だ。お前も人魚の伝説くらいは聞いたことがあるだろう。足が生えたあれを想像してみろ。身丈は2mといったところだ。髪は長く、波のようなウェーブは銀色に輝き、金色の瞳をした男だった。 肌は透け、色はターコイズブルーともエメラルドグリーンとも言えそうな美しいものだった。』

リトスにも、何となくだが想像はできた。それは無条件に畏怖を抱くに異論がないほど、荘厳な姿をしていたことだろう。

『我々の来訪を、彼は許さなかった。これまでの様々な出来事を通して、人間の愚かさを知ってしまったからだ。しかし、その時彼は一人ではなかった。
アクアの娘がいたからだ。名前をリーヴァといった。彼女は人間に遭うのは初めてだったようで、興味を抱いた。それから、リーヴァは私達に色々な質問をぶつけてきた。我々の中で、妖精に精通していたのはダインだけだったので、ほとんどが奴を中心にして、やり取りを行った。
その内に、リーヴァは人間に、特に、カインという存在に魅力を感じた。』

『父上、しばし時間を。私はこの者に関心がございます。何故ゆえ交流を絶ったはずの我々に、今また会いに来たのか。この島を訪れるのは容易ではありません。少なくとも、この者に害意はないようです。人間という存在を、私は知りたい。どうかしばしの猶予をお与えくださりませ。』

『まぁ、娘の頼みというのは妖精界でも父親には効くのだな。アクアは渋々だったが了承し、娘を置いて一旦自分の世界へ戻った。その後しばらく、リーヴァとカインは毎日共に過ごし、そして、互いに惹かれ合った。
食料も底をつき、我々は島を後にするけけとにした。もちろん、そこで見聞きしたことは漏らすなと釘を刺された上でな。
しかし、とんでもないことが起きてしまった。。。リーヴァの中には、新たな命が宿ってしまっていたのだ。それがアクアに感ずかれ、私達は呪いをかけられた。これでも譲歩されたのさ、本来アクアの力をもってすれば、命を奪うことだって容易かったはずだが、リーヴァの必死の訴えもあり、命だけは助かった。』