どんでん返しのオンパレードっていう話。
ピエール・ルメートル『その女アレックス』を読みました。
お前が死ぬのを見たい。そう言われてアレックスは監禁された。何とか逃れる方法はないかと、懸命に脱出を図る。
一方、担当警部カミーユは、仲間たちと必死に捜索を続ける。過去に自分が犯した過ちを取り戻すように。。。
徐々に真実が明らかになる内に、事件は思いもよらない姿を見せ始める。
二転三転しながら、加速していく物語。果たして、事件の裏に隠された、闇の中の真実とは一体何か。
国内外を合わせて『6冠』を受賞した衝撃作だけあって、うならされる内容でした。
海外モノは、有名な古典ミステリ以外、あまり読んだことはなかったんですが、
これはしかし、スゲー!!
正直何を語ってもネタバレになるくらい、
緻密、精緻を極めている。
考えに考えられたプロットだ。
ワイダニットかつフーダニット。
この合わせ業は初めて読んだ。
何が本当で何が嘘か、
それが渾然一体です。
一つには、
どんでん返しによる効果で、
一つには、
現象とそれが内包する真実のギャップ。
ん~、登場人物とか、
内容についてとか、
色々言いたいことはあるんだが、
内容に触れずして語れない。。。
もう読んでもらう他ないですね。笑
海外モノだからか、
非常に映像的な描かれ方です。
読み手としては、
どちからと言うと、
文章から場面をイメージすると言うより、
映像を文章化されたものを読む感じ。
なので、読むのにかなり労力使います。
文字も細かいですし、
言い回しなんかも独特です。
読みやすさはありませんね。
とっつきにくいな~って思います。
ただ、その労力の価値は十分アリです。
というより、お釣りが来ます!!
オチにある種のカタルシスを得る。
しかし、決して爽快とは言えない後味。
真実には価値があるのか。
何とも言えない複雑な読後感が、
さながら、まさに
『その女アレックス』
と、いったところでしょうか。