一時その場は収まった。
今はそれぞれに分かれ、作戦会議ということになっている。
『ったく。リトスっちは、何考えてんだよ。相手はドワーフの中でもトップクラスの強さのディルガインっちだぞ。。。』
『リッド。君は一つ考え違いをしてるよ。何で勝とうと思ってるのさ。』
『おいおい、勝たなきゃ死んじゃうぞ。あれか、リトスっちってば特攻隊なの。片道切符上等ってか。』
『違うって。発想の転換だよ。要は負けなければいいんだ。勝てなくても、負けさえしなければいい。』
『簡単に言うな~。これはゲームじゃないんだよ。そんなの、何か策でもあるわけ。』
『僕一人じゃ無理さ。でも、リッド、それにゴレムがいれば。』
『あれあれあれ、俺っちってば、道ずれかよ。まさかの頭数に入ってたよ。』
『頼む。仲間だろう。巻き込んでしまうのは申し訳ないけれど、、、でも、どの道このままじゃあ同じことになってしまう。』
『散らば諸ともか~。。。まだ彼女もできたことナイのに。チューがレモンの味だって、確かめる前に、俺っちってば、幕を下ろすの。』
『やってみなくちゃ分からないじゃないか。ここで終わっても、喜ぶのは軽い気持ちで始めてしまった作者だけだよ。』
『いや、出た。リアル。それ言われちゃうとね~。。。よし、覚悟決めたよ。こうなったら、このリッド様の武勇伝を作ってやろうじゃないの。』
『よし、ゴレムも、いいかな。』
『オラはぁ~、最初からそのつもりだぁ~よ~。』
『ありがとう。心強いよ。』
ディルガインはいつでも来いというように、こちらを見下ろしている。
『ディルガインさん。一つ、こちらからお願いがあります。リッドとゴレムも、加わってもいいですか。』
『ふん。構わんさ。何人集まろうと、この私の前には塵芥も同じ。何なら、ゴレム族まとめて相手をしてやってもいいぞ。』
『いえ。三人でやります。』
『いいだろう。貴様の覚悟、しかと受け取った。
『ルールは簡単だ。どちらかが息絶えるか、敗北を認めることで勝負を決す。武器の使用は自由だ。ただし、ハンディとして、私は徒手空拳で相手をしよう。それでも、負けるなどということはあり得んがな。』
『分かりました。それで構いません。』
互いに距離を取る。
『ふむ。では、私が合図を。』
ガンヌが、おもむろに右手を挙げる。
『はじめ!!!』
決戦の火蓋が、切って落とされた。