
神山裕右さんの『カタコンベ』を読みました

さすがは、
乱歩賞最年少受賞作


これ、当時24歳で書いたんだってさ


平服しきってしまうネ

大規模な洞窟調査中に大雨が降り、起きた崖崩れにより閉じ込められた調査隊。
水没までのタイムリミットは約5時間…
ケイブダイバー東馬は、5年前の事件の償いに、単身救助に向かう。
その大きな闇に包まれた洞窟に待つものは、5年前の事件の真相と、殺人犯…
これは見事で、とても読みごたえがあるヨ


洞窟という、逃げ場のナイ闇の中で行われる、制限時間のあるミステリー。
こういう“条件付き”が好きですな、俺は



迫り来る“死という終わり”が、物語に確かなリズムを与え、その感覚が徐々に早く、大きくなっていく


同時に、答えの見えなかった伏線や疑問も、加速とともに明らかになっていく。
この本のミソは、
洞窟に閉じ込められた、という問題、その解決(洞窟からの脱出)と、
殺人犯と5年前の事件、という問題、その解決(誰が犯人か・5年前の真相)とがある

二つが平行線から、交差するポイントなんかは、もう思わず、息を飲んだ。。。
三人称で描かれる、様々な人間の思惑や行動が、俺(読者)を通すことで、一枚の絵になる

そのリアリティや、臨場感は、なかなかスゴい

まして、舞台が洞窟で“真っ暗闇”だから、その演出効果も手伝って



最後には、心に染みてくるストーリー展開になり、人間の本当の贖罪とは何なのかを、考えさせられる…
うん、気に入った

作者は1980年生まれで、まだ若いので、これからに大いに期待しつつ、他の作品も読んでみようかな
