今月、林檎は溺れている。


時間の流れに溺れているようでもあるし、

自分から溢れる感情に溺れているようでもあるし、

誰かに沈められて溺れているようでもある。


どうしてこんなことになってしまったの?

いつもの林檎はどこへ行ってしまったの?














きっかけは些細なこと。

今月は一人の時間が多かった、ただそれだけ。

一人の時間はどうしてもいろいろと考えてしまう。

まして、今までとは全く違う縁を迎えるとなれば。

まして、もうすぐ今までの全てが終わるとなれば。






4年通った大学を卒業するのはもちろん、

4年間の居場所の仕事場から林檎はいなくなり、

所属していたフットサルチームから林檎はいなくなり、

僅かばかり通ったスポーツジムから林檎はいなくなり、

今までの友達が林檎の周りからいなくなり、

そして学生の林檎はいなくなる。






寂しいとは思わないけれど、迎える結末に満足できるのかが不安。

自分のやってきたことに満足できたことなんて一度もないから。


諦めて、

逃げて、

怯えて、

誤摩化して、

取り繕って、

言い訳して、

言い聞かせて、

満足したふりで、

こんなもんだって、

だらだらと過ごしてきてしまったから。










今更悔やんだって遅いよ。

そのくせこれからもがんばらないくせに。

自覚があるくせにだらだら過ごすくせに。























「努力って何なの。」























努力している人ってかっこいいよね。

人一倍輝いて、そして怠け者を晒してみせる。

努力している人って頼れるよね。

人一倍結果を出して、そして敗者を退ける。

努力している人って憧れるよね。

人に好かれて期待されて、無能をより無能にする。






僻みかよ。妬みかよ。

いや、羨望だよ。






















こんなに素晴らしい「努力」だけれど、

自分から努力することってできないんだよね。

いくら頑張っても頑張らなくても、評価するのは他人だもの。

自分から「私は頑張ってます」なんて言う人、大したこと無いもの。

それでも、最終的に自分が努力したと納得するのは自分なんだよ。

とっても理不尽で、とってもつらい。

どれくらい頑張れば、林檎は林檎を認めていいの。






クラスで1番とりました。褒めてくれますか。

学校で1番とりました。褒めてくれますか。

千葉市で1番とりました。褒めてくれますか。

県では…とったことないです。褒めなくていいです。






目標がどこにあれば、自分を認められるの。

だって、上はいくらでもいるじゃんか。

だって、下もいくらでもいるじゃんか。

どこまでたどり着けば、人も自分も、林檎を認めるの。








…わかってるよ。

こんなの甘えだ。

褒めてもらって満足、なんてことあるわけない。

林檎がどれだけ努力したかも知らないくせに。

林檎がどれだけ手を抜いたかも知らないくせに。

偉そうに「がんばったね」なんて言わないでよ。

わかってるよ。

これだって甘えさ。





















自分を認めるのは自分だもの。

だから人に何を言われたいとか、何を言われたとか、

そんなのはどうでもいいんだ。

自分が自分に納得できるか、否か。

ただそれだけだ。



















じゃあせめて、

自分を認める方法を教えてよ、誰か。

林檎を助けてよ。

一生自分を悔やみ続けて、

一生他人を憧れ続けて、

林檎は林檎のために生きられないの?

ねえ、助けてよ。

誰か。