光のお母さんは、

我が子は突然3ヶ月後にこの世からいなくなってしまうという事で

悲しみが溢れていた中、

もっと悲しみが溢れることを思い出していた・・・・。




それは、過去が深く関係するのだった・・・・。




それは、光の兄の話だった・・・・。




光の兄、篠田 風は、

光が産まれてくる前に天国に旅立った・・・。

わずか、8ヶ月で・・・・・。



初めての子を8ヶ月という短い人生で終わらす・・・・・

それは、自分のせいだ・・・

そう、光のお母さんは思い続けていた・・・。






「もっと、早くに気づいてれば、治ったんですけどね・・・。」

医者にそう言われたそうだ・・・・。


それが、光のお母さんが自分を責める理由だった・・・。











だから・・・・・




次、産まれてくる子は、もっと大事に・・・

って光のお母さんは心に誓っていた・・・。




なのに・・

光も余命3ヶ月なんて・・・・






光のお母さんが話を終えて帰ってきた。



「光を私はだ、大事にするって心に何度も何度も誓ったのに・・・・」


光のお母さんは、泣きながら私に言った。


「・・・・・・・・・・。」


私は何も言えなかった・・・。


「やっぱり、私に子供は無理だったんだよ・・・・」


「・・・・・・・・・・。」


「もう、私が生きる理由なんてない・・・・」


「やめて下さい!」


この状況で私は言ってはいけないのに口が

勝手に動いた・・・・。


「光は、まだ生きてます!

 お母さんが、先に逝ってしまったら・・・

 光は、光のお父さん・・、私も

 悲しみます・・・

 もう、悲しみは誰にも味わせないんですよね?」


こんな強がった言葉を言ってるけど・・・

本当は、怖かった・・・・

私だって・・・

光がいなくなったら・・・

どーしていいのか、分からない・・




「光は、幸せ者だね。奈美子ちゃんみたいな子を

 彼女にできて・・・・」


光のお母さんは、涙を拭いて、私に笑顔を見せた。







でも、これから、もっと辛くなることを私は知らなかった・・・。








知っていた人は、誰もいなかったはずだった・・・








それとも、いたのかもしれない・・・・










それを誰にも教えなかったかもしれない・・・・











辛いなんて・・・・・