今、一つだけ願いが叶うなら? ブログネタ:今、一つだけ願いが叶うなら? 参加中



その声は、光のお母さんには、聞こえなかったようだ。

聞こえなかったんじゃなくて、
聞こえてなかったんだ・・・・・・。


私は、光のお母さんに声をかけようとしたが、
光のお母さんのあまりにつらそうな顔を見て、
声をかけるのをやめた。


私は、かげで見守ることしかできなかった。






どーして、泣いていたのだろう?





そんな疑問がうまれてくる。




泣いているのは、光になにかあったの?





そのとき、ふと、
ぶつかった後、何も言わず
立ち去った先生の後姿を思い出す。





先生の背中は、何かを私に語りかけようとしていた。




もしや、
先生が言ったことで、
光のお母さんは、泣いているの?



急にそう思い始めた。



  先生が、光のお母さんに何か言った。
=光の病状のこと
=それは、とても悲しいこと
=光に何か嫌なことが起こる


頭の中で、
その言葉がグルグル回る。



何か嫌なことが、
気になり、先生を探す。




そのとき、遠くに光がいた。




「光!」


そう呼ぼうとしたが、
口が開かなかった。



光は、何かを持っていた。
それは、紙のようだった。


売店の近くにいたから、
売店でそれを買ったのかもしれない。




光の奥に白い白衣を着た人がいた。





私は、その人を追いかける。





だが、
間に合わなかった。






私は、また
先生を探すのか・・・



と、暗い気分だった。






そこに、
名前が書いていない部屋があった。





その部屋のドアが、少し開いていた。



私は、ドアの隙間から中を覗いた。



中には、看護婦さんと、私の探していた先生がいた。
二人は、何か話しているようだ・・・・




「先生。さっきのことは、本当なんですか?」

さっきのこと?
それって、光のお母さんに言ったこと?


「ああ。本当だ。」



「先生、もっと、
 あとのほうに言ったほうが
 良かったんじゃないですか?」



「いや。
 今、言わないと、
 なってしまってからじゃ遅いんだ。」




「先生・・・・
 それほど、光くんの病気は重いんですか?」



違う。
先生がそー言うのを期待していた。




「ああ。かなりだ・・・・。」



かなり・・・・


私は、今すぐでも倒れそうなくらい
足が、揺れている。




「でも、お母さんにだけでいいんですか?」



「あの女の子に言ったら、
 悲しむだろうし・・・


 なんてたって、記憶を無くす・・・だからね。」






・・・・・・・・。



それって、


記憶喪失ってこと?