ブログネタ:一度はされてみたい告白の方法
参加中「おかえり、奈美子。」
そう言って出迎えたのは、母だった。
「ただいま。」
「光くんの病状は、どうなの?」
私が持っていたカバンを母が持つ。
「元気は、十分にあるよ。」
「じゃあ、光くんは、すぐに退院できるんでしょ?」
「分からない・・・・。」
「分からないって・・・・・」
「光・・・余命3か月なんだって・・・・」
「何、言ってるの。奈美子。冗談は、いらないのよ」
「じょ、冗談じゃないよ!」
涙が、溢れてきた・・・。
「奈美子・・・・・」
母は、私を見て、急につらい顔をした。
「大丈夫!大丈夫!」
でも、その声は、泣いていた。
それでも、母が背中をさすると、安心する。
「私、少し寝るから・・・・。」
「分かったわ。何時に起こせばいいの?」
「今、12時ちょっと過ぎだから・・・
3時に起こして。」
「分かったわ。」
3時間じゃ、私の体は、もたないって
知ってた。
それは、母も知っていたはずだ・・・。
でも、母も止めなかった。
だから、私も止めずに、
3時間だけ寝ることにした。
そして、3時・・・・。
母が起こしに来る前に起きてしまった。
今の私には、3時間でも平気と感じた。
電車にのり、光のいる病院に行った。
入り口に入り、少し真っ直ぐ歩いて、
突き当たりを右に曲がるとエレベータがある。
今、そこに私はいる。
上のボタンを押して、来るのを待つ。
あ!1階にきた。
ドアが開いた瞬間・・・・
私は、エレベーターの中に入ろうとした。
ドンッ!
また、ぶつかってしまった。
前をみると、そこには、光の担当をしていた
先生がつらい表情をしながら、いた。
「あ!すみません」
そー私が、言ったら
先生は立って行ってしまった。
その先生の後姿は、なにか言おうとしていた。
そう。
その時に、気づいていれば、良かった。
先生が、何を思っていたのか。
なぜ、今、光のお母さんが、悲しんでいることを・・・
少しでも、気づいていれば・・
私の心の傷の浅くて済んだだろう・・・。
何にも気づけなかった私だった・・・。
エレベーターのドアが閉まりそうになった。
急いで、ボタンを押す。
だが、間に合わなかった。
次のエレベーターが来るまで3分かかった。
エレベーターの中に入って、
光の病室がある階を押した。
エレベーターを降り、
光の病室に向かおうとしたとき・・・・・
一際目立たない、部屋に光のお母さんが泣いていた。
「光のお母さん!?」