ファミーユ結婚相談所の竹内です。
誰でも、結婚したら、絶対に離婚は避けたいですよね。
「結婚したいと望んでいる人に離婚の話ですか。」と思った人もいるかもしれませんが。
結婚した人には、常に離婚の可能性があるものです。0パーセントの夫婦はいません。
なんせ、日本の離婚率は、平均なんと約33~35パーセントなんです。(2022年度、厚生労働者)
ネットによっては、最近の離婚件数は低下していると言っているものもありますが、それは全国民の数を対象にして減っているのであって、既婚者に対しての数ではありません。既婚者自体が減っているのだから、離婚の数も下がるに決まっています。
離婚率は、ずっと変わらず33~35パーセントなのです。
つまり結婚した夫婦の3分の1以上の夫婦、3組に1組以上の夫婦が離婚している状態が続いているのです。
これを読んでいる人も、周りに一人か二人は離婚した知人、友人がいるのではないでしょうか。
離婚の理由として良く挙げられるものが、「性格の不一致」ですが、自分と同じ性格の人は、この世に一人もいません。
まさしく「十人十色」です。同じ性格の夫婦だけがうまくいくのなら、すべての夫婦は離婚しなければなりません。
では、本当の理由は何なんでしょうか。
私自身、つい先日結婚32周年を迎え、離婚しないでここまで来ることができた要因を考えてみました。
離婚の調停をしている弁護士の記事を読みますと、次のようなことがわかりました。
離婚の理由トップ4
1. コミュニケーション不足。
2. 親との親密度が高すぎる。
3. どちらかが相手を見下している。
4. 双方の経済力が高いか低いか。
圧倒的に多い真の理由は、コミュニケーション不足なんですね。
それで、今日はコミュニケーションについて考えてみたいと思います。
では、コミュニケーションとはいったい何だと思いますか。日本語で言うと「意思疎通」です。
つまり、「自分の伝えたいことをいかに相手に伝えるか。」そして、「相手の言いたいことをいかに受け止めるか。」この二つのことに要約できるでしょう。決して一方通行ではありません。
1.自分の言いたいことをいかに相手に伝えるか。
自分独自の考え、好き嫌いをただ相手に伝えるのとは大きな違いです。
幼児ならば。まずこれができるようになれば成長したことになりますが、大人は違います。
当たり前ですが、伝えるためには言葉が必要です。その言葉選びがとても重要なんです。
たとえば、家事を手伝って欲しいと思っている女性がいるとします。
その時に夫に対して、「ちょっとは手伝ってよ。」というのと、「悪いけど、ちょっと手伝ってくれる?」
というのでは、大分雰囲気が違いますよね。同じことを伝えるにしても、言葉選びは本当に大事です。
相手の態度も変わってくるものです。
もう一つのポイントは、伝えるタイミングです。相手がイライラしている時には極力話しかけずに、少し間を置く。
そして、気持ちが落ち着くのを待ってから話しかける。などなど・・・
基本的なことではありますが、人間誰しもイライラする時はあるのですから、それを責めるような態度はとらないことです。
2.相手が伝えたいことをいかに受け止めるか。
どちらかというと、これにはかなりの練習と時間が必要です。
というのは、人はみな育った環境が違うので、言葉の意味が必ずしも自分と同じとは限らないからです。
額面通りに受け止めると、話が全然かみ合わなかったりするものです。
ですから、相手の発した言葉に反応して一喜一憂するのではなく、「真の心の声」「本当に言いたいこと」を聴き分けることが必要になってくるのです。
長年の結婚生活で、次第に身についていくものと言えるでしょう。これは、もちろん男女両方が学んでいくべきことです。
結婚したから、同居しているからと言って、育ちや考え方や、感じ方、言葉の使い方やその意味までが同じになった訳ではないので。日々相手を学ぶ必要があるのです。
一緒にいるうちに、二人にしかわからない空気というものが生まれてきます。
ですから、言われた言葉だけを引用して、親族や友人、他人に相談しても、ただ関係はこじれる一方です。
二人独自の空気感、言葉の深い意味、それまで積み上げてきた会話や関係が厳然としてそこにあるはずです。
それをないがしろにして、ネット情報や他人の言葉に動かされたり、他の夫婦と比較して暗い気持ちになる必要はないのです。
コミュニケーションは、本当に奥が深く大事なものです。その割には、子供の時に学ぶ機会もほとんどありません。親や学校の先生も、このようなことを教えてはくれないのです。成長するにつれて自分で失敗しながらも少しずつ学んでいくしかありません。
ですから、婚活・結婚を通して、この大事な「コミュニケーション」を学ぶことが必要不可欠と言っても過言ではありません。
今からでも遅くはありません。日々円滑なコミュニケーションの方法を学んでいきましょう。
きっと「離婚」というような最悪の決断を回避する一つの手段になることと思います。
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