済州の海に何が・・・縛られた状態でタヒんでいく海洋生物



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[アンカー]
今日は、個体数が急激に減っているカメを保護するために作られた「世界カメの日」です。しかし、人々が捨てたゴミのために最近済州の海ではウミガメをはじめとする海洋生物の生存まで脅かされています。

JIBSのクォン・ミンジ記者です。

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[記者]
大きなカメ1匹がもがいています。

絶滅危惧種のアオウミガメが釣り糸に絡んだのです。

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昨年末にはアオウミガメが釣り針に引っ掛かってタヒんだ状態で発見されたりもしました。

2007年以降の済州の海岸ではウミガメの産卵も姿を消しました。

この3年間で済州の海岸にタヒんだ状態で打ち上げられたウミガメは毎年30匹を超えています。

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[ヤン・スナム/済州自然の友事務局長]
「(ウミガメ)数十匹以上が済州の海岸でタヒんだり怪我をして発見されていますが、済州の海岸に問題があることを意味しています」

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胴体が片方に曲がったミナミハンドウイルカがかろうじて遊泳しています。

昨年末に口と尻尾に捨てられた漁具が絡まった状態発見された「ジョンダル」です。

これまで2回の救助作業が行われたものの失敗、それから1ヶ月ほど姿を消していたのでタヒんだ可能性まで提起されていました。

幸い命がある状態ですが、残された時間も多くないと推定されます。

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[オ・スンモク/済州のドキュメンタリーの監督]
「口から尻尾にまで繋がったロープに圧迫されていたので、それによって尾骨の部分が少し曲っているようです」

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この3年間で済州で回収された海洋ゴミは4万4千トンを超えており、海中には更に膨大な量のゴミが放置されている状態です。

捨てられた漁具やゴミなどのために済州の海の生息環境が極度に悪化したという話です。

ウミガメやミナミハンドウイルカに代表される済州地域の大型の海洋生物の危機は、済州の海の危機に直結します。

手遅れになる前に共存の意味を再確認しなければならない時です。