1年3ヶ月母子通園のフォロー教室に通い

3年発達支援センター(療育園と同じ)単独通園に通い

9年小・中学校の情緒支援学級に通い

3年全日制公立高校に通い

3年制の専門学校を卒業し一般就職をした息子。

帰省した時に買い込んだ日本酒をちびりちびり呑んでいるらしい。

おっさんだ。

そんな息子の生き方は波瀾万丈である(大げさ)

 

親子教室に通っている頃から

何度も何度も繰り返し聞かされた言葉に

「自己肯定感」

がある。

 

「自己肯定感を下げない」ような言葉がけや

好きなこと・興味のあることを伸ばしていくことなど

発達支援センターでも何度も聞いた。

 

幼児期はそれほど気にもしなかった。

漠然として何が自己肯定感なのかわからなかったのもあるので

またこの話か…と思いながら

聞いてしまうことのほうが多かったように思う。

 

この「自己肯定感を下げない」ことの重要性を

就学して恐ろしいほど体験することになる。

 

あれは2年生になってからだったかな…

周りの子と自分の違いが少しずつわかりだしてきた頃だから。

それは突然やってきた。

学校でも家でも大荒れ。

 

「皆は簡単にできることが自分はできない」

 

このことに気がついてから荒れまくった。

何度学校に呼び出されたか…

何度特別参観することになったか…

これが最初の大荒れ。

色々な先生方に相談してどうにか乗り越えた。

 

2回目は5年生の頃

学習のつまづきが増えてきてしまったことが原因だろう。

自分の能力の限界が訪れたのかもしれない。

どんなに教えてもらっても理解できない問題が増えてくると

一気にやる気がなくなった。

だけど唯一息子にはできるものがあった。

それがパソコン。

パソコン授業で大活躍したことで自信が持てた。

 

これらの経験から

自己肯定感が低い=劣等感

のような感じを受けた。

「自分は何をやってもできないんだ…」

と思い込むことの恐ろしさを知った。

 

自己肯定感が下がるのはあっという間。

気がついた頃には家庭だけではどうにもならない。

 

発達障害があれば2次障害につながっていく。

登校拒否から不登校・引きこもり…など。

ここまでいくと対応は非常に難しくなる。

 

誰もが通る壁だけど

自分で乗り越えられる子もいれば

周りの手助けがあって乗り越えられる子もいる。

家庭でどうにかなるうちに

周りの環境を整えていくことが必要なのかな…